全日本ラリー選手権
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/17 15:38 UTC 版)
クラス
分類はFIAのグループN規定をベースとして日本独自の規定を加えたものである。2008年からは「スーパー1500」がJN1.5クラスとして、2009年にJN2クラスとして導入。2014年には2013年までの4クラスが再編され全6クラスとなった。2016年からJN6クラスは4WDに限定されている[6]。ターボ車の排気量は1.7倍換算となる[注 27]。
2019年のR5車両導入をきっかけに、番号が若い方が下であった従来とは逆に、WRCやAPRC同様若い方が上のクラスに変更された。
2020年以降のクラス区分
名称 | 排気量 | 駆動方式 | 車両規定 | 主な車種 |
---|---|---|---|---|
JN1 | 2.5L - | 4WD | RJ・R | スバル・WRX STI、三菱・ランサーエボリューション、シュコダ・ファビアR5、トヨタ・GRヤリス |
JN2 | 2.5L - | 2WD | RJ・R | プジョー・208 R2、トヨタ・ヴィッツGRMN、VW・ポロ GTI、レクサス・RC F |
JN3 | 1.5L - 2.5L | RWD | RJ・RPN | トヨタ・86、スバル・BRZ |
JN4 | 1.5L - 2.5L | FWD・4WD | RJ・RPN | スズキ・スイフトスポーツ、ホンダ・シビック タイプR(FN2) |
JN5 | - 1.5L | 指定なし | RJ・RPN | マツダ・デミオ、ホンダ・フィット、トヨタ・ヴィッツ/ヤリス、トヨタ・GRヤリスRS |
JN6 | - 1.5L[注 28] | 指定無し | AT・CVTのRPN AE |
トヨタ・アクア、日産・ノート e-Power、トヨタ・MIRAI、トヨタ・ヴィッツ/ヤリス、トヨタ・GRヤリスRS |
2019年のクラス区分
名称 | 排気量 | 駆動方式 | 車両規定 | 主な車種 |
---|---|---|---|---|
JN1 | 2.5L - | 4WD | RJ・R | スバル・WRX STI、三菱・ランサーエボリューション、シュコダ・ファビア R5 |
JN2 | 2.5L - | 2WD | RJ・R | プジョー・208 R2、トヨタ・ヴィッツGRMN、VW・ポロ GTI、レクサス・RC F |
JN3 | - 2.5L | RWD | RJ・RPN | トヨタ・86、スバル・BRZ |
JN4 | 1.5L - 2.5L | FWD・4WD | RJ・RPN | スズキ・スイフトスポーツ、ホンダ・シビック タイプR(FN2) |
JN5 | - 1.5L | FWD | RJ・RPN | マツダ・デミオ、ホンダ・フィット、トヨタ・ヴィッツ |
JN6 | - 1.5L[注 29] | 指定無し | AT・CVTのRJ・RPN AE |
マツダ・RX-8、トヨタ・アクア、日産・ノート e-Power、トヨタ・MIRAI、トヨタ・ヴィッツ |
2018年までのクラス区分
名称 | 排気量 | 駆動方式 | 車両規定 | 主な車種 |
---|---|---|---|---|
JN1 | - 1.4L | 2WD | RN・RJ・RF・AE | スズキ・スイフト、ダイハツ・ストーリアX4、マツダ・RX-8、ホンダ・CR-Z |
JN2 | 1.4L - 1.6L | 2WD | RPN | スズキ・スイフト、トヨタ・ヴィッツ、プロトン・サトリアネオ、マツダ・デミオ |
JN3 | 1.4L - 1.5L | 2WD | RN・RJ・RF | トヨタ・ヴィッツRS、ホンダ・フィットRS、マツダ・デミオ |
JN4 | 1.6L - 2.0L | 2WD | RPN | スバル・BRZ、トヨタ・86、ロータス・エキシージ |
JN5 | 1.5L - 3.0L | 2WD | RN | スバル・BRZ、ダイハツ・ブーンX4、トヨタ・86、プロトン・サトリアネオ、ホンダ・インテグラタイプR、ホンダ・シビック、ホンダ・S2000、三菱・ミラージュ、ロータス・エキシージ、ミニ・クロスオーバー |
4WD | RJ | |||
JN6 | 3.0L - | 4WD | RJ・RN | スバル・インプレッサ、三菱・ランサーエボリューション |
注釈
- ^ シリーズチャンピオンについても同様。
- ^ 興行のための統括団体
- ^ 拠点となる町の意味で、本部などが置かれる。
- ^ 2011年、従来の“MSCC東京ラリー”から改名すると同時に開催時期を11月→6月に変更。JAF東日本ラリー選手権併催
- ^ 2011年以降
- ^ 2005年に九州南部を襲った台風により、使用していた林道などのコースが大きな被害を受けたため、隣町の美郷町に開催地を移し、2007年に“ひむかラリー in 美郷”として再スタートした[3]。
- ^ 1986年から2005年まで椎葉村をホストタウンとして“ひえつきラリー”が開催されてきたが、2005年に九州南部を襲った台風により、使用していた林道などのコースが大きな被害を受けたため、隣町の美郷町に開催地を移した[3]。
- ^ 一部ターマック
- ^ ラリー・イン・シリベシから移行。
- ^ 2012年以降
- ^ Rally in Akaigawaの主催者が舞台を移して開催した[4]。2011年にARKラリー洞爺へ移行。
- ^ 1998年 - 2006年の名称は、KIRORO Traverse Kamuiminndara
- ^ 2013年まではモントレー in 渋川として開催され、渋川市がホストタウンとなっていた[5]。
- ^ 一部グラベル
- ^ 2007年は、FMSC久留米 - 吉野ヶ里マウンテンラリーとして開催された。ホストタウンは福岡県久留米市。
- ^ JAF中部・近畿ラリー選手権併催
- ^ 2019年
- ^ 2012年から2018年まで
- ^ 名前の通り走行ペースのほか、コーナーの曲がり具合や進入速度、注意事項などが記載されている。
- ^ この際はシェイクダウン専用のコースを使用する。
- ^ 交通渋滞などで遅くなったもしくは早く着いてしまったなど、リエゾンで生じた誤差を正すのが目的。
- ^ 一定間隔で1台毎にスタートして区間タイムを競う。
- ^ 整備やセッティングなどの各種作業が許されるが制限時間がある。
- ^ 2019年から導入された新規定で、2018年までのRN(FIAグループN)とRR(FIAグループR1〜3)にグループR5車両を追加したもの。
- ^ 2014年から導入された新規定で、2006年1月1日以降のJAF登録車両が対象。ほぼノーマル状態の車両となる。
- ^ 2013年から導入された新規定で、ほぼノーマル状態の車両となる。
- ^ 例として、スバル・インプレッサWRX STI(2007年)は本来の排気量は1997.8ccだが、排気量換算は3396.3ccとなる。
- ^ AEは指定無し
- ^ AEは指定無し
- ^ ポイント数はWRCのパワーステージと同じだが、パワーステージは各DAYではなく、最終日の最終SSが対象。
- ^ 2WD車は従来の選手権にも参加可
- ^ アクシデントなどでクラスごとにSSなどの成立区間が異なる場合があった。
- ^ WRCを始めとする国際ラリーは基本的にSSラリーの為、それに特化したドライバーが生まれていくが、アベレージ・ラリーはCP (チェックポイントと呼ばれるタイム計測地点) 通過時の正確性が最重要項目であり、速さ以外の要素で勝敗が決まることも多く、SSの速さを競うラリーとは似て非なるものとなってしまったことから、駆動方式の統合と共に全てSSラリーに変更され、国際ラリーとほぼ同じ競技にする事となった。
出典
- ^ “ラリーに痛車で参戦、声優ラジオ番組で新規層開拓の取り組み--CUSCOジュニアラリーチーム”. CNET Japan. (2013年11月29日)
- ^ メロンブックスシティ、大逆転の末、念願の王者へ! 痛車が全日本ラリー選手権クラスチャンピオンに!
- ^ a b “全日本ラリー選手権 第5戦 / 宮崎県”. 横浜ゴム. (2007年5月)
- ^ “2010年 全日本ラリー選手権 第5戦 ラリー・イン・シリベシ”. JRCA. (2010年2月)
- ^ “モントレー2014 in 群馬”. ラリー・モントレ
- ^ 2016年日本ラリー選手権規定で、クラス区分が大幅に変更 2015.05.13 by PLAYDRIVE
- ^ “2006年から全日本ラリーは大きく変わりました。”. JRCA
- ^ a b “NRSの歴史”. NRS
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