佐斐神町 地理

佐斐神町

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/05 07:53 UTC 版)

地理

境港市の南端部にあたる。弓浜半島の北部に位置し、東は美保湾、西は中海に面する[1]。『伯耆志』によれば、枝郷には、当成・中原があり、隣村へは、南の大篠津村(現米子市)へ半、西の葭津村(現米子市)へ18町、北の小篠津村へ20間余、東の弓ヶ浜へ3町[1]

歴史

永井酒店前県道より大篠津方面を望む 佐斐神メインストリートの家並み
昭和25 - 28年ころ)

江戸期から明治22年(1889年)の村名は佐斐神村(才神村とも記す[2])。明治22年(1889年)から昭和29年(1954年)の中浜村大字[3]伯耆国会見郡のうち[1]鳥取藩[1]

枝郷大崎村があったが、享和3年(1803年)新田村として分村した[4]。当村の集落の中心は、東部の美保湾沿岸であったが近世初期から南部・西部に広がる荒地が開発され、新開地への移住が相次ぎ西部の中海沿岸部には枝郷の当成・中原が開かれた[1]

宝暦9年(1759年)に米川用水が開削されて以後新田開発は一層進められ弓ヶ浜南部の新開地の大崎村は新田村として独立、分村した[5]。農地は荒砂の焼畑が多く、水田はわずかだった[3]

米川開削後、水田開発は進行したが水田比率は低く、安永年間に伝来した甘藷が永く村民の主食とされた[3]

地名の由来

当地にある道祖神(さえのかみ)のにちなむという[6]

宗教

氏神大篠津村(現米子市)にある諏訪大明神、地内には小祠が3、辻堂が1、修験の金正院・理性院がある[1]

寺は曹洞宗青雲山慶伝寺で慶安年間に廃寺となったが、享和3年補岩寺の住職霊苗が再興したと伝えられる[1]。小篠津村の曹洞宗竜泉寺を檀那寺とする村民が多く、慶伝寺はまもなく廃寺となった[1]。理性院の御免地は境内の東西19間・南北8間[7]

教育

文久2年佐々木惣四郎が私塾を開設した[3]


  1. ^ a b c d e f g h i j k 角川日本地名大辞典 31鳥取県』 354頁
  2. ^ 正徳元年郷村高辻帳』
  3. ^ a b c d e f g h i 角川日本地名大辞典 31鳥取県』 355頁
  4. ^ 『藩史5』
  5. ^ 角川日本地名大辞典 31鳥取県』 354-355頁
  6. ^ 『伯耆志』
  7. ^ 『藩史4』
  8. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、73頁
  9. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、74頁
  10. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、76頁
  11. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、77頁
  12. ^ a b 『境港商工名鑑(1980年)』、78頁
  13. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、80頁
  14. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、81頁
  15. ^ a b c 『境港商工名鑑(1980年)』、93頁
  16. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、95頁
  17. ^ a b c 『境港商工名鑑(1980年)』、96頁
  18. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、97頁
  19. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、99頁
  20. ^ a b 『境港商工名鑑(1980年)』、101頁
  21. ^ a b 『境港商工名鑑(1980年)』、104頁
  22. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、108頁
  23. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、110頁
  24. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、113頁
  25. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、115頁
  26. ^ a b 『境港商工名鑑(1980年)』、123頁
  27. ^ a b 『境港商工名鑑(1980年)』、124頁
  28. ^ a b 『境港商工名鑑(1980年)』、125頁
  29. ^ 『境港商工名鑑(1980年)』、128頁
  30. ^ a b c d e 『わたしたちのまちの20世紀』41頁
  31. ^ a b 井東建設代表取締役井東安久の父
  32. ^ a b 『境港市史 上巻』(昭和61年(1986年、379頁)
  33. ^ a b 『新修大篠津郷土誌』22頁
  34. ^ 『新修大篠津郷土誌』263-264頁
  35. ^ 『新修大篠津郷土誌』264頁





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