事故米不正転売事件
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業者と農林水産省の関係
大阪農政事務所の消費流通課長(当時)が、三笠フーズの冬木社長から同社長の経営する焼き鳥屋で、接待を受けたことが明らかになっている。
また、その後の農林水産省の内部調査によると、2名が三笠フーズから手土産をもらっていたほか、合計12名が米関連の会社・団体から、接待や手土産の供与を受けていたことが明らかになっている[41]。
自主回収商品一覧
事故米穀の出荷先と判明した企業が、商品の自主回収を行った。
農林水産省公表の汚染米出荷先
2008年9月、農林水産省は三笠フーズからの転売された事故米穀の流通先を公表した[42]。これらの業者は、事故米穀が含まれているとは知らずに購入・販売した企業である。また、当初は転売先として公表された企業でも、後の調査で購入していないことが判明した企業もあり、注意が必要である。
2008年11月17日現在の情報では、流通した業者の数は、三笠フーズルートでは491社、浅井ルートでは49社、太田産業ルートでは3社の合計530社(重複分を除く)となっている[1]。島田化学工業ルートでは、自主的に購入を公表した1社を除き、事故米穀の転売先は記録が無く不明となっている。
出荷先の具体的な企業名については、農林水産省プレスリリース内事業者公表リスト(PDF:46KB)を参照のこと。
脚注・出典
関連項目
- 食品偽装問題
- BSE問題
- 産地偽装
- 事故米穀(事故米)
- 黄変米
- 残留農薬
- カビ毒
- アフラトキシン - 非常に強い発癌性を持つカビ毒で、2008年9月の転売事件の事故米穀に含まれていた
- 主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律(食糧法) - 2004年の大幅改正で事故米穀の取扱いが自由化された
- 米穀等の取引等に係る情報の記録及び産地情報の伝達に関する法律 - 事故米不正転売事件をきっかけに制定された法律
- ミニマム・アクセス
- のり
- 三笠フーズ - 同社による事故米穀不正流通事件
- 日清医療食品
外部リンク
- 事故米穀の不正規流通問題 - 内閣府、国民生活政策
- 事故米穀の不正規流通に関する地方自治体の調査結果等について(平成20年9月26日17時時点) - 厚生労働省
- 非食用の事故米穀の不正規流通米について - 農林水産省
- 農林水産省改革チームについて - 農林水産省
- 非食用の事故米穀の不正流通について - 大阪府
- 中日新聞・特集・連載 事故米問題
- 毎日新聞・事件・事故・裁判 事故米食用転売
- 戸倉恒信著:「モラルハザード」の両義性:「事故米」報道は何を伝えたのか(1)、食品と科学、2009
- 戸倉恒信著:「モラルハザード」の両義性:「事故米」報道は何を伝えたのか(2)、食品と科学、2009
- 戸倉恒信著:「モラルハザード」の両義性:「事故米」報道は何を伝えたのか(3)、食品と科学、2009
- 戸倉恒信著:「モラルハザード」の両義性:「事故米」報道は何を伝えたのか(4)、食品と科学、2009
- 戸倉恒信著:「モラルハザード」の両義性:「事故米」報道は何を伝えたのか(5)、食品と科学、2009
- 戸倉恒信著:「モラルハザード」の両義性:「事故米」報道は何を伝えたのか(6)、食品と科学、2009
- ^ 三笠フーズ株式会社に売却した非食用事故米穀 農林水産省(PDF形式)
- ^ 『非食用の事故米穀の不正規流通米の回収について』(プレスリリース)農林水産省、2008年9月5日。 オリジナルの2019年3月4日時点におけるアーカイブ 。
- ^ 2008年9月7日付毎日新聞
- ^ “<事故米転売>10年以上前から? 買収企業の手法引き継ぐ”. 農材ドットコム. 2021年11月18日閲覧。
- ^ 宮崎勇作 (2008年9月10日). “三笠フーズ、全従業員を解雇へ 事業は縮小して継続”. 朝日新聞 2020年7月13日閲覧。
- ^ 三笠フーズによる事故米穀横流しの流通経路 農林水産省(PDF形式)
- ^ “【事故米不正転売】流通先の社長自殺、奈良の米穀販売会社”. 産経新聞. (2008年9月17日). オリジナルの2008年9月22日時点におけるアーカイブ。
- ^ “太田農水相・白須次官辞任 汚染米問題で引責”. 朝日新聞. (2008年9月19日) 2020年7月13日閲覧。
- ^ J-CASTニュース「工業用糊に限り販売」農水省の説明は大ウソだった
- ^ 汚染米「工業用に限って販売」 農水省も「ウソ」認める: J-CAST ニュース【全文表示】
- ^ 事故米購入、さらに転売 「ノノガキ」から四日市の業者 中日新聞・2008年9月14日
- ^ 汚染米転売、名古屋の「浅井」を告発…農水省 YOMIURI ONLINE(読売新聞)・2008年10月9日14時35分
- ^ 読売新聞34面13S版2008年10月9日
- ^ 浅井に破産手続き開始決定 事故米で昨年秋から事業停止 asahi.com・2009年4月9日
- ^ 農薬は検出せず 太田産業の肥料 中日新聞・2008年9月29日
- ^ 肥料に事故米、最大7割 太田産業、増量目的で混入 中日新聞・2008年10月11日
- ^ 「事故米不正転売認め謝罪 新潟の島田化学工業」 ヤフーニュース・2008年9月16日(産経新聞)
- ^ 「汚染米:給食327万食に 21都府県 島田化学工ルート」 毎日.jp・2008年9月23日
- ^ テレビ東京系「ガイアの夜明け 『独占取材・"事故米"問題の真相』」2008年11月18日放送分
- ^ 「事故米:新潟の島田化学が廃業へ 不正転用で経営悪化」 毎日.jp・2008年10月17日
- ^ 農林水産省の取組に関する工程表について、平成20年9月28日農林水産省事故米対策本部(PDF)
- ^ 国が保有する事故米穀の廃棄処分について 農林水産省
- ^ 「事故米の焼却開始 茨城などで4.9トン」 中日新聞・2008年10月4日
- ^ 「カドミウム米も焼却処分 農水相『事故米と同様に処理』」 asahi.com(朝日新聞)・2008年10月14日
- ^ 微量カドミウム汚染米も焼却へ…農水省 YOMIURI ONLINE(読売新聞)・2008年10月14日
- ^ 政府所有米穀の流通に関する検査マニュアルの策定について 農林水産省・2008年10月10日
- ^ 汚染米販売、飼料用に限定へ~農水省 日テレNEWS24・2008年10月12日
- ^ 「事故米食用転売:三笠フーズを提訴 西酒造『風評被害受けた』」 毎日.jp(毎日新聞)2008年9月30日
- ^ 事故米不正転用の島田化学工業、食品製造会社が損賠提訴 YOMIURI ONLINE(読売新聞)
- ^ 事故米転売先に27億円 国、風評被害を補償 asahi.com(朝日新聞)
- ^ 政府米保管、天下り法人の代行廃止…事故米問題で見直し YOMIURI ONLINE(読売新聞)2008年10月4日
- ^ 事故米不正転売、4社に違約金2億円余を請求…農水省 YOMIURI ONLINE・2009年3月1日
- ^ 三笠フーズは、違約金額改訂前の購入が多いため、購入量に比べ額が少ない。
- ^ 三笠フーズ社長ら逮捕 「事故米」不正転売の疑い NIKKEI NET・2009年2月10日
- ^ 事故米の不正転売容疑、「浅井」社長を逮捕 Yomiuri Online(読売新聞社)・2009年6月12日
事故米事件、転売先の「ノノガキ穀販」元社長を逮捕 Yomiuri Online(読売新聞社)・2009年6月18日 - ^ 三笠元社長、起訴事実認める=事故米不正転売で初公判-大阪地裁 時事ドットコム(時事通信)・2009年6月30日
- ^ 汚染米転売:三笠フーズ社長に実刑判決 大阪地裁 毎日.jp・2009年10月16日
- ^ 事故米食用転売:ノノガキ元社長に有罪 名地裁判決「巧妙で悪質」 毎日.jp・2009年11月5日
- ^ ノノガキ穀販元社長に有罪判決 事故米転売で名古屋地裁 NIKKEI NET・2009年11月5日
- ^ 事故米転売「浅井」、社長と会社に有罪判決 YOMIURI ONLINE・2010年1月13日
- ^ 「農水省職員ら11人の接待判明 2人は三笠から」 ヤフーニュース・2008年10月3日(産経新聞)
- ^ 「事故米穀の不正規流通事案に関する対応策緊急とりまとめ」について 農林水産省・平成20年9月22日
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