中国における携帯電話 端末

中国における携帯電話

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/30 06:54 UTC 版)

端末

市場規模が大きいため、ハイエンドからローエンドまで、国内会社・海外会社の多種多様な端末が提供されている。

中国国内市場のシェアはVivo(18%)、Apple(16%)、OPPO(16%)、Xiaomi(12%)、Honer(9%)となっている(2020年[4])

新機能、新スタイルの端末は発売当初は値段が高く、次第に実勢価格が下がり、1・2年後には半値以下になることがよくある。また、SIMカードを2つ入れられる端末も使われている。これはPHSサービスの値段が安くなった、CDMAが中国電信に移ってから電波が届きにくくなったなど、さまざまな理由で使われている。

また、中国の山寨文化模造品の文化、山の中の要塞でこっそり作るのでこのように命名)が携帯電話用の端末におよんでいる。一般に「山寨手機」と呼ばれている模造品も街中では非公式に売られている。模造品の端末機の値段も、機能も、品質もさまざまであり、人気のノキア、モトローラ、iPhoneなども、低価格で売っているところもある。

端末選び

日本とは違い、通信回線と端末のビジネスがほぼ完全に分離されている。そのため携帯端末とキャリアをそれぞれ選ぶ。インセンティブがないため、高性能端末は価格も高く、一般的なサラリーマンの月収の倍以上の端末もある。キャリアによっては、日本と同じように数年契約をすることで端末価格を割り引くことも行われている。

端末を購入できる場所には、道端の露店のようなところから、キャリア直営の大規模な販売店まである。保証を考えると有名電気店やキャリアの営業所などで購入することが望ましい。また、電子城または手機広場などと呼ばれる携帯電話マーケットなどへ行き、購入してもよい。どこの携帯電話サービス会社のサービスを受けるかを考えながら機種を選び、次に携帯会社とサービスを選ぶ。中古の携帯端末市場も発達していて、それを利用する人たちも多い。最近はインターネットで端末の売買をする人たちも多い。

海外から自分の携帯を持ち込み、中国で入手したSIMカードと組み合わせて使う人も多い。また、海外で売っている携帯端末を中国語で使えるようにして中国で販売するルートもあり(こうした製品は「水貨=シュイフォ」と呼ぶ)、壊れた場合の修理には問題はあるが、そうした製品を使う人もいる。

各言語の入力

中国語入力システムには、ローマ字を使うピン音入力方法中国語簡体字が一般に使われている。ほとんどの機種は香港台湾で使われている中国語繁体字も表示することはできる。機種によっては、五筆輸入法や画面に小型ペンで字を書いて入力する方法、T9のような入力方式なども使われている。

英語モードでは、予測入力(Type ahead)または自働入力(automatic typing)と呼ばれる機能が搭載されている。例えば「sch」までを入力すると「school」、「scholar」、「scholarship」などの単語が表示され、入力途中で完全な単語を選べる。

日本語入力システムは中国で販売されている携帯電話では一般に搭載されていない。ヨーロッパノキアソニーモバイルコミュニケーションズの最近の機種はおおむね日本語も表示することはできる。日本語を入力するには、多言語対応のスマートフォンを使用する。BlackBerryAndroidiPhoneが中国でも発売されたため、これで中国語・日本語・その他の言語を使う人も出てきた。また、Windows MobileやSymbian OS搭載の端末では入力システムを追加して使うこともできる。NokiaのS60搭載端末用に「+J for S60」が販売されている。日本からGSMやW-CDMA端末を持ち込み、SIMロックを解除することで日本語入力システムを使うこともできるが、簡体字が入力・表示できず中国語端末とのSMSが使えないため注意が必要である。また、すべてのGSMやW-CDMA端末でSIMロックが解除できるわけではない。


  1. ^ a b "中国の3G携帯電話契約数、1―5月に3825万件増"、2012年6月26日15:52配信、サーチナ(2012年12月19日閲覧)。
  2. ^ 百度百科:中国移動電信の企業大事記 (中国語)
  3. ^ TD-SCDMA (中国語)
  4. ^ China Smartphone Market Share: By Quarter” (英語). Counterpoint Research (2021年11月30日). 2021年12月23日閲覧。
  5. ^ 2010年1月、中国移動通信の大連市西安路店にあった宣伝用資料による。
  6. ^ ノートパソコンにUSB接続して使う3G利用カードについては以下も、2010年1月に大連市青泥窪橋の大商グループ電脳広場で調査。
  7. ^ 关于中国联通 移动通信网(中国語)
  8. ^ 中国联通获批3G频率
  9. ^ 冰神卡”. 2018年4月25日閲覧。





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