不朽体 不朽体の概要

不朽体

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/03/27 05:01 UTC 版)

ロストフからミンスクに運ばれた不朽体(前駆授洗イオアンの右手の一部)を受け取るミンスクの聖職者[注 1]
聖ゲオルギオス大聖堂にある、不朽体が納められている大理石製の聖櫃

聖像(イコン)と同様崇敬の対象となる。

正教会においては、教会の宝座(祭壇)の下には不朽体を安置することが望ましいと考えられている。堂の献じられた聖人は、宝座の下に安置された不朽体の聖人と、同一であることを要さない。(つまり、聖人に献じた堂であっても、必ずしもその同一の聖人の不朽体を宝座の下に安置する必要はなく、別人であってもよい。)

信者が崇敬を表するには、十字を二回画き、そののち不朽体に接吻し、しかるのち祈祷し、再び十字を画く。接吻は必ずしも直接なされることを要さず、ガラスケース等を介して行われることがしばしばある。ある聖人の聖像にその不朽体の一部を釘などで固定することもある。この場合多く保存の便を顧慮し、不朽体の上に覆いを施す。

一部の聖人には、不朽体の発見、移動などが特別の祭日とされるものがある。次のものが特によく知られている。

なお、イイスス・ハリストスすなわちイエス・キリスト、およびその母生神女マリヤの不朽体は、正教会の考えでは存在していない。

出典

関連項目


  1. ^ 左側の聖職者は白いクロブークを被っており水色のマンティヤを着用しているため、府主教。右側の聖職者は、クロブークを被りエピタラヒリを着用している一方で、このような時に通例主教職が着用するマンティヤは着用していないため、掌院典院修道司祭のいずれかであると推測できる。


「不朽体」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「不朽体」の関連用語

不朽体のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



不朽体のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの不朽体 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS