ロードレース世界選手権 Moto2クラス

ロードレース世界選手権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/17 22:38 UTC 版)

Moto2クラス

Moto2クラス初代チャンピオンのトニ・エリアス2010年イタリアGP

2009年まで存在していた250ccクラスに替わり、2010年から新たにMoto2クラスが始まった。クラス初年度は当初旧250ccマシンとの混走を認める予定であったが、エントラントは全てMoto2規格のマシンでの参戦となった[19]

エンジンは3年ごとにプロポーザルが行われており、2010年の入札でヤマハに勝ったホンダが、4ストローク直列4気筒600ccエンジンを独占供給していた[20]。市販車のCBR600RR用のものをベースにしており[21]、出力は約140馬力[22]。この頃にはエンジン、車両ともに性能が向上し、2ストローク500ccのエンジンの時代よりも速く周回できるようになった[23]。2013年の入札でもホンダが勝利し、契約は2015年まで延長された[24]。さらに2014年11月に2018年までの契約延長が発表されている[25]。ホンダのエンジン供給は2018年で終了し、2019年からはトライアンフがエンジンを供給する[26]。トライアンフは2017年10月に直列3気筒・765ccのMoto2用新エンジンを公開した[27]。2019年からはECUもマニエッティ・マレリ製の共通ECUとなる[28]

エンジンメンテナンスはドルナが契約した外部コンサルタントに委託され、イコールコンディションに保たれたエンジンが各チームに供給されている。メンテ担当は2010年 - 2012年までが後藤治率いるGEO Technology[29]、2013年 - 2018年まではエクステンプロが指名されている[24][25]

車両最低重量は135kg、ブレーキディスクは鉄製のみ認められる[3]。タイヤはダンロップワンメイク。シャシーについてはプロトタイプであることが条件で、クラス開始時にはスッターモリワキビモータ等多くのシャシービルダーが参戦している。2017年現在ではカレックススッタースピードアップTech3KTMが参戦し、その中でもカレックスが有力チームの大半が使用する最大勢力となっている。2018年からは日本のNTS(株式会社エヌ・ティー・エス、福島県)が自社製シャシーの供給を開始。2019年からは古豪・MVアグスタが42年ぶりに本シリーズへの復帰を果たした[30]

開始初年度から40台という、3クラス中最も多いエントリーを集める盛況となった。またエンジンの統一により各車のタイムが拮抗し、第3戦フランスGPの予選ではトップから1秒以内に27人ものライダーがひしめき合う事態となった[31]。決勝でもたびたび激しいバトルが展開されることとなり、2010年シーズンは9人もの勝者を生み出した。




  1. ^ a b FIM Grand Prix World Championship 2016 Calender, 10 February (PDF) - FIM・2016年2月10日
  2. ^ FIM Road Racing World Championship Grand Prix 2015 provisional Calender, 11 February (PDF) - FIM・2015年2月11日
  3. ^ a b c d e 2010 FIM Road Racing World Championship Grand Prix Regulations (with current season amendments)-14.08 (PDF)
  4. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2007/Stoner+takes+first+pole+of+the+year+at+wet+Mugello
  5. ^ http://www.honda.co.jp/WGP/spcontents2009/studies/03/
  6. ^ a b 番外編 2011年最終戦を終えて〜来シーズン・テストレポート - 山田宏の2011 MotoGPここが見所!
  7. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2014/05/23/michelin-statement-following-tyre-supplier-announcement/164182 ミシュランがタイヤサプライヤーとして世界舞台に復帰
  8. ^ a b 21世紀のホンダ・レーシングエンジン
  9. ^ http://www.twowheelsblog.com/post/5459/pirelli-interested-in-supplying-tires-to-motogp-in-2012
  10. ^ a b インテリマーク「MotoGP FIMがマシン台数制限などの新規約を発表」(2009年4月1日)より[1]
  11. ^ 2011年シーズンは320mm「のみ」に制限、2012年シーズン終了までにはカーボンブレーキ自体が禁止になる予定。[2] (PDF)
  12. ^ http://sportsnews.blog.ocn.ne.jp/column/motor100524_1_2.html
  13. ^ http://www.crash.net/motogp/news/162433/1/further_details_of_motogp_2012_emerge.html
  14. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2010/Suter+on+MotoGP+project+0
  15. ^ http://www.motogp.com/ja/news/2011/De+Puniet+and+Espargar+join+Aspar+CRT+project
  16. ^ a b 2016 MotoGP レギュレーション解説 - 本田技研工業
  17. ^ オフィシャルテストプレビュー - motogp.com
  18. ^ ミシュランが2016年からMotoGPのタイヤサプライヤーに - 日本ミシュランタイヤ・2014年6月6日
  19. ^ http://www.fim-live.com/fileadmin/alfresco/Communiques_de_presse/FIM_Road_Racing_Word_Championship_Grand_Prix_-_Moto2_Announcement__Estoril.pdf (PDF)
  20. ^ http://www.motorcyclenews.com/MCN/sport/sportresults/mcn/2009/May/4-10/may0509-yamaha-not-concerned-over-moto2-deal/
  21. ^ Schwantz, Hayden & Erion to Race Moto2
  22. ^ Basics
  23. ^ ホンダNSR500は「モトクロスバイクに乗るような感じ」とクラッチロー。乗って感じた現代マシンとの違い”. Auto sports web (2019年11月19日). 2020年3月3日閲覧。
  24. ^ a b エンジンメンテナンス担当のエクステンプロが設備を初公開 - motoGP・2013年6月13日
  25. ^ a b ホンダ、2018年までMoto2™クラスのエンジンを供給 - motogp.com・2014年11月27日
  26. ^ MotoGP:ホンダに代わりトライアンフが2019年のMoto2エンジンサプライヤーに - オートスポーツ・2017年1月10日
  27. ^ トライアンフ製「Moto2」エンジンを初公開 市販車の3気筒765ccベースに大幅性能アップ - Webike・2017年10月20日
  28. ^ 2019年Moto2がトライアンフエンジンとマレリ社ECUで新たな幕開け。バレンシアで会見を実施 - オートスポーツ・2018年11月21日
  29. ^ MotoGPの代表団がMoto2エンジンのメンテナンス工場を訪問
  30. ^ MVアグスタ、Moto2用マシン『F2』を公開。復帰は42年振り - motorsport.com 2019年2月13日
  31. ^ Moto2 Le Mans: Qualifying Results & Quotes
  32. ^ FIM Releases Official Moto3 Regulations
  33. ^ ダンロップがMoto3&Moto2クラスのタイヤを供給 - MotoGP.com・2011年6月3日
  34. ^ KTM、Moto3クラス参戦を発表 - MotoGP.com・2011年10月12日
  35. ^ マヒンドラ・レーシングがMoto3クラスに向けて始動 - MotoGP.com・2012年2月12日
  36. ^ イオダ・レーシングが2012年プロジェクトを発表 - MotoGP.com・2012年3月12日
  37. ^ BeOn presents Moto3 prototype at Montmeló - MotoGP.com・2011年6月2日
  38. ^ ガードナーとモリワキが再びタッグを組み、moto3マシン開発へ - Webオートバイ・2011年11月26日
  39. ^ 本人の意志で、当時の国籍表記は日本である。
  40. ^ Motocourse: 50 Years of Moto Grand Prix』(p183)より。
  41. ^ 【MotoGP】日テレジータス×BSスカパー! 全18戦を予選から決勝まで完全生中継 response.jp 2016年4月4日
  42. ^ [3]




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