ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンの概要

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンの解説 > ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンの概要 

ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/06 23:42 UTC 版)

ルートヴィヒ・マクシミリアン大学
ミュンヘン(ミュンヘン大学)
Ludwig-Maximilians-Universität München
ラテン語: Universitas Ludovico-Maximilianea Monacensis
別名 LMU München
種別 staatlich
設立年 1472年
学長 Bernd Huber
学生総数 50,913(2017/18年度)
所在地 ドイツ
バイエルン州ミュンヘン
スクールカラー 緑と白
   
ヨーロッパ研究大学連盟(LERU), EUA, ERASMUS, Exzellenzinitiative, European University Alliance for Global Health (EUGLOH), German U15, VIU
公式サイト Ludwig-Maximilians-Universität München
テンプレートを表示

歴史

沿革

1472年下バイエルン=ランツフート公ルートヴィヒ9世によってインゴルシュタットインゴルシュタット大学として創設されたが、北のプロテスタントライプツィヒ大学と対立して長らくイエズス会の支配下におかれ、ナポレオン戦争の後の1826年にバイエルン王ルートヴィヒ1世によってミュンヘンに移転再創設された。このとき、現在の名であるミュンヘン大学(Ludwig-Maximilians-Universität München)となった。ドイツ国内では、継続する大学のうち6番目に古く、世界でも最も古い大学に数えられる。

白バラ抵抗運動

ナチ時代には、反ナチ抵抗運動である「白バラ」の拠点となった。白バラは、ミュンヘン大学の学生で構成されており、ハンス・ショルとその妹ゾフィー・ショルを筆頭に、他にもクリストフ・プロープスト、ヴィリー・グラーフ、アレクサンダー・シュモレルの3人の学生、およびクルト・フーバー教授らが活動に参加していた。

基礎データ

所在地

大学は南ドイツのバイエルン州の州都であるミュンヘンに位置する。

ミュンヘンは科学や研究の先進地で、1901年にノーベル物理学賞を受賞したヴィルヘルム・レントゲン(1900-1920年までミュンヘン大学に在籍)から2005年のテオドール・ヘンシュ(ミュンヘン大学教授)のノーベル物理学賞の受賞まで100年以上の長い研究地としての歴史がある。また、ルートヴィヒ4世の時代から既に精神的な中心地としてパドヴァのマルシリウスオッカムのウィリアムなどの哲学者は王室の庇護の下にあった。

マックス・プランク研究所関連の研究機関がミュンヘンには多く立地している他、フラウンホーファー協会など他の研究機関も様々なものが立地している。

街については「ミュンヘン」を参照。

最寄り駅

・大学駅 (U3/U6)

U-Bahnhof Universität (地下鉄大学駅)

ミュンヘン地下鉄3号・6号線に大学(Universität)という名の駅がある。これはミュンヘン大学本館の前に位置する駅である。

キャンパス

メインホール

ミュンヘン大学は、キャンパスを持たない大学都市型のスタイルを採っているため、学科や大学施設などは街の至るところに点在している。しかし、大学施設が集まった地区があり、塀によって区切られたキャンパスは見られないものの、そこを便宜上キャンパスと呼ぶことができる。

市街地キャンパス(Innenstadtcampus)

大学中央図書館

ミュンヘンの中心(シュヴァービング地区)にある位置し、ミュンヘン大学の歴史的な本館がある。主に、社会科学と人文科学が収容されている。 本館の南棟には大学図書館があり、その所蔵には他の13の場所と合わせて470万冊以上の蔵書が含まれている。 バイエルン州立図書館のほか、多くの重要な博物館やアーカイブにも近接している。 これにより、研究と教育に最適なインフラが確保されている[1]。 キャンパス周辺の駐車場は非常に限られているため、アクセスは公共交通機関(バス・地下鉄・トラム)の利用が勧められている。

ハイテクキャンパス(HighTechCampus Großhadern/Martinsried)

自然科学と生命科学のほとんどは、グロースハーデン・マーティン通りにあるハイテクキャンパスに集中している。 マックス・プランク研究所およびミュンヘン・ヘルムホルツ・センターに近接しているため、革新的な基礎研究をネットワーク化することができる。 IZBインキュベーターとBioMAGにより、優れた研究結果のアプリケーション指向技術への移転もハイテクキャンパスで促進することができる。

組織

学部・学部附属機関

大学設立当初は、哲学部・法学部・医学部・神学部を備えていた。現在では、18学部に700人の教官を擁する学生数44,000人の総合大学となっている。学部は下記の通り組織されている。

  • 01 カトリック神学部 (Katholisch-Theologische Fakultät)
  • 02 福音主義神学部 (Evangelisch-Theologische Fakultät)
    • 福音主義神学科
  • 03 法学部 (Juristische Fakultät)
    • 法学研究所
      • 民事法・民事訴訟法研究所
      • 政策・公法研究所
      • 刑事法学・法哲学・法情報総合研究所
      • 国際法研究所
      • レオポルト・ワーグナー法史学研究所
    • 法情報センター
    • 外国語専門用語センター
    • 法学部図書館
  • 経営学部 (Fakultät für Betriebswirtschaft)
    • ミュンヘン経営学校
  • 05 国民経済学部 (Volkswirtschaftliche Fakultät)
    • 経済学科
    • ミュンヘン経済研究科
    • 経済学センター(CES)
  • 07 医学部 (Medizinische Fakultät)
    • Adolf-Butenandt研究所
    • 解剖学施設
    • 医学倫理・歴史・理論研究所
    • 免疫学研究所
    • Max-von-Pettenkofer衛生・医療微生物学研究所
    • 医用情報・生体計測・疫学研究所
    • 医学心理学研究所
    • 神経病理学研究所
    • 病理学研究所
    • Walther-Straub薬理学・毒物学研究所
    • 生理学研究所
    • 法医学研究所
    • 社会小児・青少年医学研究所
    • ミュンヘン大学病院
  • 08 獣医学部 (Tierärztliche Fakultät)
    • 獣医学科
    • 獣医学臨床センター
  • 09 史学芸術学 (Fakultät für Geschichts- und Kunstwissenschaften)
    • 史学科
    • 芸術学科
    • 音楽学科
  • 10 哲学科学哲学宗教学部 (Fakultät für Philosophie, Wissenschaftstheorie und Religionswissenschaft)
  • 11 心理学教育学部 (Fakultät für Psychologie und Pädagogik)
    • 心理学科
    • 教育・リハビリテーション学科
  • 12 文化学部 (Fakultät für Kulturwissenschaften)
    • 文化・古代学科
      • エジプト学研究所
      • アッシリア学・ヒッタイト学研究所
      • ビザンチン美術・ビザンチン美術史・ネオギリシャ研究所
      • 経験文化・ヨーロッパ民族学研究所
      • 民族学研究所
      • 異文化コミュニケーション研究所
      • 古典考古学研究所
      • 中近東研究所
      • 近東考古学研究所
      • 先史・初期考古学・地方ローマ考古学研究所
    • アジア学科
      • インド・チベット学
      • 日本センター
      • 中国学研究所
  • 13 言語学文学部 (Fakultät für Sprach- und Literaturwissenschaften)
    • 第Ⅰ学科 - ドイツ文学・国際ドイツ語学・北欧学・比較文学
    • 第Ⅱ学科 - ギリシャ・ラテン・ローマ・イタリア・スラブにおける哲学・言語・コミュニケーション
    • 第Ⅲ学科 - 英米文学
  • 15 社会学部 (Sozialwissenschaftliche Fakultät)
    • ショル兄妹 (Geschwister-Scholl) 政治研究所 (GSI)
    • 社会学科
    • コミュニケーション・メディア研究科
  • 16 数学情報学統計学 (Fakultät für Mathematik, Informatik und Statistik)
  • 17 物理学部 (Fakultät für Physik)
  • 18 化学薬学部 (Fakultät für Chemie und Pharmazie)
    • 生化学科
    • 化学科
    • 薬学科(薬学研究センター)
  • 19 生物学部 (Fakultät für Biologie)
  • 20 地球科学 (Fakultät für Geowissenschaften)
    • 地理学科
    • 地学・環境学科

公式のナンバリングでは06と14が欠番となっている。このうち06であった林学部 (Forstwissenschaftliche Fakultät) は1999年にミュンヘン工科大学に移転されており、14は13に併合された。工学系学部がないのは工学教育がミュンヘン工科大学で行われているからである。

大学附属研究所

  • Adolf-Butenandt-Institut
  • ArchaeoBioCenter
  • Arnold Sommerfeld Center for Theoretical Physics (ASC)
  • デジタルテクノロジー・マネジメントセンター (CDTM)
  • Center for Integrated Protein Science Munich (CIPSM)
  • ナノサイエンスセンター (CeNS)
  • 応用政策研究センター (CAP)
  • 情報・言語処理センター (CIS)
  • ミュンヘン遺伝子センター
  • バイエルン歴史研究所
  • Lasky Center for Transatlantic Studies
  • LMU Center for Leadership and People Management (CLPM)
  • LMU Entrepreneurship Center (LMU EC)
  • Meteorologisches Institut München (MIM)
  • Munich Experimental Laboratory for Economic and Social Sciences (MELESSA)
  • Munich-Centre for Advanced Photonics (MAP)
  • ミュンヘン数理哲学センター (MCMP)
  • Nanosystems Initiative Munich
  • レイチェル・カーソン環境社会センター

  1. ^ Innenstadt- und HighTechCampus - LMU München” (ドイツ語). www.uni-muenchen.de. 2019年8月20日閲覧。
  2. ^ MoveON - Austauschmöglichkeiten weltweit”. lmu.moveon4.de. 2019年8月20日閲覧。


「ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン」の続きの解説一覧



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン」の関連用語

ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのルートヴィヒ・マクシミリアン大学ミュンヘン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS