ホウ酸 ホウ酸の概要

ホウ酸

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/01/06 07:02 UTC 版)

ホウ酸
識別情報
CAS登録番号 10043-35-3 
PubChem 7628
ChemSpider 7346 
UNII R57ZHV85D4 
EC番号 233-139-2
E番号 E284 (防腐剤)
特性
化学式 B(OH)3
モル質量 61.833 g mol−1
外観 White crystalline solid
密度 1.435 g cm−3, 固体
融点

169°C (分解)

への溶解度 5.7 g/100 cm3 (25°C)
酸解離定数 pKa 9.24
構造
分子の形 平面三角形
双極子モーメント 0
熱化学
標準生成熱 ΔfHo −1094.33 kJ mol−1
標準モルエントロピー So 88.83 J mol−1K−1
標準定圧モル比熱, Cpo 81.38 J mol−1K−1
危険性
NFPA 704
0
1
0
引火点 無し
関連する物質
関連物質 酸化ホウ素
ホウ砂
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。

合成

 ホウ酸は主にホウ酸塩鉱物に硫酸を反応させて作られる。世界最大のホウ酸塩の産出地はトルコのEti Mine Worksである[2]

水酸化ナトリウム水溶液による中和滴定曲線

酸解離定数が小さいため、中和滴定曲線において当量点は不明瞭となり、塩基による中和滴定は困難であるが、エチレングリコールなどを加えるとエステルを形成し酸解離定数が大きくなり、中和滴定が可能となる[5]

また、ホウ酸を純硫酸に溶解すると硫酸水素イオン錯体を形成し、硫酸中で強酸として働く数少ない物質となる[5]


注釈

  1. ^ 減速材は中性子のもつエネルギーを低くするためのもので核反応を促進する役割があり、冷却材は発生する熱を吸収する役割のものであり、この場合はいずれとも役割が異なる。

出典

  1. ^ a b 丸内 (2005) p.103。
  2. ^ Eti Mine Works.
  3. ^ 丸内 (2005) p.104。
  4. ^ a b Wagman et al. (1982).
  5. ^ a b c d コットン、ウィルキンソン (1987)。
  6. ^ 千谷 (1959) p.369。
  7. ^ 田中 (1981).
  8. ^ safety data ホウ酸”. 日本医薬品添加剤協会. 2014年10月21日閲覧。
  9. ^ Nielsen, Forrest H. (1997). Plant and Soil 193 (2): 199. doi:10.1023/A:1004276311956. 
  10. ^ Klotz, J. H.; Moss, JI; Zhao, R; Davis Jr, LR; Patterson, RS (1994). “Oral toxicity of boric acid and other boron compounds to immature cat fleas (Siphonaptera: Pulicidae)”. J. Econ. Entomol. 87 (6): 1534–1536. PMID 7836612. 
  11. ^ 露本 第 3 回特許ビジネス市。
  12. ^ 山本 (2009).


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