中和滴定曲線とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 同じ種類の言葉 > 学問 > 学術 > 曲線 > 中和滴定曲線の意味・解説 

中和滴定曲線

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/19 06:41 UTC 版)

滴定の模式図。ビュレットから試薬を少しずつ滴下し、pH変化を測定する。

中和滴定曲線(ちゅうわてきていきょくせん)とは、酸と塩基中和滴定における、水素イオン指数変化をグラフにしたものである。ここでは水溶液中における中和滴定曲線について、その求め方について解説する。

曲線の求め方

水素イオン指数

0.1mol/l塩酸10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定

以下のように近似してもほとんど同じ結果を与える。

滴定開始から当量点までは、二次方程式の

0.1mol/l酢酸10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定
酢酸のpKa = 4.76
0.1mol/lシアン化水素10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定
シアン化水素酸のpKa = 9.21

また以下のような近似が可能であるが、滴定初期および当量点付近で誤差が大きくなる。

滴定前は酢酸の電離度を考える。電離により生成した水素イオンと酢酸イオンの濃度が等しく、電離度が小さいため、未電離の酢酸の濃度

0.1mol/l塩酸10mlを0.1mol/lアンモニア水で滴定
アンモニウムイオンの
0.1mol/l塩酸10mlを0.1mol/lピリジン水溶液で滴定
ピリジニウムイオンの
0.1mol/l酢酸10mlを0.1mol/lアンモニア水で滴定

また以下のような近似が可能であるが、滴定初期および当量点付近で誤差が大きくなる。

滴定前は酢酸の電離度を考える。電離により生成した水素イオンと酢酸イオンの濃度が等しいと近似して

0.1mol/l硫酸10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定
硫酸の
0.1mol/lシュウ酸10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定
シュウ酸の
0.1mol/l炭酸10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定
炭酸の
0.1mol/l酒石酸10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定
酒石酸の
0.1mol/l硫化水素酸10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定
硫化水素酸の
0.1mol/lリン酸10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定
リン酸の
0.1mol/lクエン酸10mlを0.1mol/l水酸化ナトリウムで滴定
クエン酸の
0.1mol/l水酸化バリウム10mlを0.1mol/l塩酸で滴定
バリウムイオンの
0.1mol/l炭酸ナトリウム10mlを0.1mol/l塩酸で滴定
0.1mol/lエチレンジアミン10mlを0.1mol/l塩酸で滴定
エチレンジアンモニウムイオンの



中和滴定曲線と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「中和滴定曲線」の関連用語

中和滴定曲線のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



中和滴定曲線のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの中和滴定曲線 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS