ブッデンブローク家の人々
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/07/22 06:38 UTC 版)
ブッデンブローク家の人々 Buddenbrooks | |
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2巻本の初版(1901年) | |
作者 | トーマス・マン |
国 | ドイツ帝国 |
言語 | ドイツ語 |
ジャンル | 長編小説 |
刊本情報 | |
出版元 | S. Fischer Verlag |
出版年月日 | 1901年2月26日(2巻) |
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初代当主である老ヨハン・ブッデンブロークは、現実的な性格を持って商会を立ち上げた人物であり、作中ではすでに引退して次男に商会をゆだねている。2代目ヨハンは商会を維持していき、オランダ領事の名誉職も得るが、1848年の革命の影響で商会に多大な損害を与えてしまう。3代目トーマスは一家を誇りに思い、家長としての威厳を保つように努めるが、その反面自分の精神的な弱さと一族の没落を察知しており、孤軍奮闘の末に心労で倒れる。残された4代目ハノーはすでに現実的な望みを失っており、音楽のみに情熱を傾けている。
作品は当初、兄ハインリヒ・マンとの共作となる予定であったが、兄が不都合になり一人で執筆する形となった。執筆には1897年から1900年まで3年がかけられている。ドイツでは1923年、1959年、2008年と3度映画化されており、また1971年にイタリアで、1979年には独仏合作でそれぞれテレビドラマ化されている。日本では、北杜夫の長編『楡家の人びと』に大きな影響を与えたことで知られている。
日本語訳
- ブッデンブローク家の人びと(望月市恵訳、岩波文庫(全3巻)、1969年)
- ブッデンブローク家の人々(川村二郎訳、世界文学全集18・河出書房新社、1969年、新版1989年)
- ブッデンブローク家の人々(松浦憲作訳、世界文学全集65・講談社、1976年)
- ブデンブローク家の人々(森川俊夫訳、「マン全集1」新潮社、1972年)
脚注
参考文献
- 1 ブッデンブローク家の人々とは
- 2 ブッデンブローク家の人々の概要
固有名詞の分類
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