ノガン ノガンの概要

ノガン

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/13 10:11 UTC 版)

ナビゲーションに移動 検索に移動
ノガン
ノガン(オス) Otis tarda
保全状況評価
VULNERABLE
(IUCN Red List Ver.3.1 (2001))
分類
: 動物界 Animalia
: 脊索動物門 Chordata
亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata
: 鳥綱 Aves
: ノガン目 Otidiformes
: ノガン科 Otididae
: ノガン属 Otis
Linnaeus, 1758
: ノガン O. tarda
学名
Otis tarda Linnaeus, 1758
和名
ノガン
英名
Great busterd
Otis tarda

分布

  • O. t. dybowskii ノガン

中華人民共和国東部、モンゴルロシア南西部 夏季にロシア南西部で繁殖し、冬季に中華人民共和国へ南下し越冬する。日本では本亜種が、迷鳥として主に冬に記録されている。記録は、北海道から沖縄県まで各地である。

  • O. t. tarda

ウクライナカザフスタンスペイン、中華人民共和国北西部、ドイツの一部、トルクメニスタントルコモロッコ北部、ロシア南西部

夏季に中華人民共和国西部からヨーロッパ東部、イベリア半島で繁殖し、東部個体群は西アジアへ南下し越冬する。西部個体群は渡りを行わない。

形態

現生の、空を飛ぶ鳥としては、事実上最も体重が重い。全長オス100-105cm、メス75-80cm。翼開張190-260cm。体重オス18kg、メス3-5kg。メスよりもオスの方が大型になる。

背面は黄褐色や赤褐色の羽毛で被われ、黒い横縞が入る。頭部から胸部が淡褐色、腹部は白い羽毛で被われる。翼は白く、初列風切全体、次列風切と三列風切の先端は黒い。虹彩は褐色。嘴はやや短く扁平。嘴や後肢の色彩は灰褐色。

幼鳥は全身の羽毛が淡褐色みを帯びる。オスの成鳥は頭部から頸部が明灰色で被われる。また繁殖期になると胸部が赤褐色の羽毛で覆われ、嘴の基部側面から後方へ羽毛が伸張する。またオスは喉袋が発達する。

分類

  • Otis tarda dybowskii Taczanowski, 1874 ノガン
  • Otis tarda tarda Linnaeus, 1758

生態

半砂漠地帯の草原、農耕地に生息する。群れを形成し生活し、同性や同年代の個体からなる群れも形成する。

食性は雑食で、植物の葉、花、果実種子昆虫、鳥類の卵や雛、小型哺乳類などを食べる。

繁殖形態は卵生。婚姻形態は一夫多妻か乱婚型。オスは集団で求愛する場所(レック)を形成する。オスはレック内で分散し喉袋を膨らませ翼や尾羽を広げ、さらに全身の羽毛を逆立て(白い球状になる)る行動を繰り返しメスに求愛する。4-7月に地面の窪み(メスが掘ることもあり)に、1-4個(主に2-3個)の卵を1-2日の間隔を空けて年に1回産む。メスのみが抱卵し、抱卵期間は21-28日。オスは生後5-6年、メスは生後2-3年で性成熟する。




「ノガン」の続きの解説一覧




ノガンと同じ種類の言葉


固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ノガン」の関連用語

ノガンのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ノガンのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのノガン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS