テトリス ザ・グランドマスター 広報

テトリス ザ・グランドマスター

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/20 03:39 UTC 版)

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本作は1998年6月22日から29日にかけて行われたカプコンの新作披露会で公開された[6]

移植版

No. タイトル 発売日 対応機種 開発元 発売元 メディア
1 テトリス ザ・グランドマスター 2022年12月1日[7][8][9][10]
PlayStation 4
Nintendo Switch
アリカ ハムスター ダウンロード
アーケードアーカイブス

反響

本作は本作は「ゲームマシン」第573号(1998年10月1日)の「Game Machine's Best Hit Games 25」のTVゲーム機(ソフトウェア部門)の16位に初めて登場し[11]、その半月後の第574号(1998年10月15日)には8位に上昇した[12]

シリーズ作品

テトリス ザ・グランドマスター
1998年8月 (アーケード) 開発元:アリカ/発売元:カプコン
第一作。上記参照。
テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2
2000年10月27日 (アーケード) 開発元:アリカ/発売元:彩京[13]
通称『TA』。レバーを上に倒すことにより、一瞬でテトリミノを下まで落とし遊ばせることができるシステムが追加された。さらに、落下速度が20Gになってからも、テトリミノが接地されてから固定されるまでの遊び時間や、次のテトリミノが出現するまでの間隔(アニメーションにかかる時間)が少しずつ短くなるようになり、難易度が大幅に上がった。
初心者向けの「NORMAL」モードと、前作と同じくレベル999を目指す「MASTER」モード、横に長いフィールドを2人同時で協力してプレイする「DOUBLES」モードを備える引用エラー: <ref> タグに対応する </ref> タグが不足しています
テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2 PLUS
2000年12月 (アーケード) 開発元:アリカ/発売元:彩京
通称『TAP』。前バージョンであるTAが予想以上に売れて好評だったため、無償でこのバージョンに交換された。
GRSと20G中の速度上昇が存在せず一定の間隔でフィールドの下から灰色のブロックがせり上がってくる「TGM+」モード、最初から20GでMASTERよりもさらに速度が上がる上級者向けの「T.A.DEATH」モードが新たに追加された。また「DOUBLES」モードの必要クレジットが2から1へ下げられ、出し方も簡略化された。今回もGmで終わりと思われていたT.A.DEATHモードでGm以上の存在が示唆された。
テトリス ザ・グランドマスター3 -Terror Instinct-
2005年3月 (アーケード) 開発元:アリカ/発売元:タイトー
通称『TI』。世界基準で規定されている「ホールド」の要素が追加され、NEXTテトリミノが3つまで表示されるようになった。また、従来作とほぼ同じ操作系統の「クラシックルール」と、世界基準に近い「ワールドルール」が選択できる。ただしインフィニティ[注 7]で無限に回転できると、半永久的にゲームの進行を止めてしまうことができ、アーケードゲームとして不都合なため、同一ライン上における猶予は回転ボタン8回押し + 移動10回分に制限されている[注 8]
初心者向け「EASY」モード、ステージクリア型の「SAKURA」モード、従来通りレベル999でGmを目指す「MASTER」モード、T.A.DEATHに相当する超上級者向け「SHIRASE」モードがある。
今作よりゲーム途中のスコアやグレードが一切表示されなくなった。SHIRASEのランク法則は大体解明されたが、現在確認されている「S13」の上がある、MASTERも「GM」の上があるなどの噂が飛び交っているのは変わらない。また、MASTERモードの増速タイミングがプレー内容(レベル通過時間)によって変動するようになり、タイムが短くなるほど20G突入レベルや遊び時間の短縮も前倒しされ、グレードが上がりやすくなる仕組みになっている。
テトリス ザ・グランドマスター エース
2005年12月Xbox 360) 開発元:アリカ/発売元:AQインタラクティブ
通称『TGM-ACE』。シリーズ初のコンシューマ版。従来作よりも「ワールドルール」の色が濃くなり、テトリミノの色や操作性、レベルアップの法則などがシリーズ特有のものではなく、「世界基準」により近いものに変わっている。
ゲームシステムも根底から異なっており、得点の概念やTIのMASTER・SHIRASEに相当するモードが収録されていない(GRSが搭載されていない)。
テトリミノの回転法則に限り、クラシックルール(ARS)に変更可能(ただし、TIのように完全なクラシックルールには変更できず、難易度が大幅に下がっている)。Xbox Live を使ったオンライン対戦などが可能になっている。
テトリス ザ・グランドマスター4 ザ・マスターズ・オブ・ラウンド(仮題)
稼働日未定 (アーケード) 開発元:アリカ/発売元:未定
2009年9月10日に発表され、9月19日開催の第47回アミューズメントマシンショーで出展された。詳細は該当記事に記載されるがその後商品化が難しいことが発表され、2023年現在でも販売目処は立っていない。

発売中止作品

テトリス ザ・グランドマスター
PlayStation 開発元:アリカ/発売元:アリカ(当時予定)
アーケードで稼働した後、PSにも移植しようと1999年発売予定でアリカが開発を進めていたが、ザ・テトリス・カンパニーが突如「テトリスの商品化は1プラットフォームにつき1社のみ」とする方針を発表したことにより、PS版の発売中止を余儀なくされた[14]
TGM-K(仮称)
PlayStation Portable 開発/発売元:アリカ
2004年7月にアリカもPSPへ参入するとともに、『TGM-K(仮称)』を発表[15]するも、発表から5年経った2009年時点でも具体的な進展が見られず、ライセンスの都合もあることから開発の目処が立っていないようであった。
開発の目処が立たない理由として、三原はTGMシリーズを模したクローンの濫造によりライセンスの取得が進まないため、という旨コメントしている[16]
さらに、2009年11月1日エレクトロニック・アーツPlayStation StoreでPSP版『TETRIS』の配信を開始した[17][18]ため、『TGM-K』の開発が中止になる可能性も高いとされていた(アリカから開発が中止になるかは明言されていなかった)。結局、PSPの生産終了により、事実上の自然消滅となった。

注釈

  1. ^ アリカの副社長
  2. ^ 「ゲームマシン」の記事では「先行回転入力システム」と表記されている[1]
  3. ^ 「ゲームマシン」の記事では「仮想落下システム」と表記されている[1]
  4. ^ このシステムは後のガイドラインでも「ゴーストブロック」として採用されることになる
  5. ^ この乱数への疑惑を解消させるためか、メガドライブ版テトリス(セガ発売、テトリスコレクションに収録)などでは、どのテトリミノがどれだけ落下したかの個数表示や割合を示す棒グラフを表示する機能が搭載されている。
  6. ^ ガイドラインや、TGM-ACEにおけるアルゴリズムはおおむね「7種類全てのテトリミノが必ず1個ずつ登場するが、その順番は1巡ごとにランダムで変わる」という方式になっている。
  7. ^ ガイドラインで規定されている「テトリミノが回転している限り固定されない」というルール
  8. ^ 厳密にはテトリミノの最下段が設置しているラインが変化するたびに固定までの猶予時間及び回転数や移動回数の条件はリセットされるため、回転を駆使して段差を上り下りすることによりインフィニティを実現可能としガイドラインに準拠している

出典

  1. ^ a b c d e アリカ/カプコン CG落下パズル 段位認定表示も「テトリス・ザ・グランドマスター」」『ゲームマシン』第571号、1998年9月1日、17面。2024年2月5日閲覧。
  2. ^ 久田晴 (2022年6月5日). “【今日は何の日?】『テトリス』が生まれた日(6月6日)。旧ソビエト連邦から世界に広がり、“落ち物パズル”の基礎をつくった名作パズルゲーム”. 電ファミニコゲーマー. 2024年2月5日閲覧。
  3. ^ a b c d 2023年は“個性派テトリス”たちの記念すべき1年だった ユニークな作品群を振り返る”. Real Sound|リアルサウンド テック (2023年12月24日). 2024年2月5日閲覧。
  4. ^ 【発明の名称】ゲーム装置
  5. ^ a b c d e f g h 「テトリス」スペシャルインタビュー 第2回より。
  6. ^ カプコン新作展「ゼロ3」中心 「テトリス」2タイトルも」『ゲームマシン』第569号、1998年8月1日、4面。2024年2月5日閲覧。
  7. ^ Switch/PS4『アケアカ テトリス ザ・グランドマスター』が12月1日に配信。スピードやテクニックなどを評価するテトリス段位認定システムを搭載”. ファミ通.com. KADOKAWA (2022年11月30日). 2022年12月1日閲覧。
  8. ^ 長岡 頼 (2022年11月30日). “段位認定システム搭載「テトリス ザ・グランドマスター」がアーケードアーカイブスより12月1日配信”. GAME Watch. インプレス. 2022年12月1日閲覧。
  9. ^ 杉浦 諒 (2022年11月30日). “「アーケードアーカイブス テトリス ザ・グランドマスター」が12月1日発売へ。技量を評価する“テトリス段位認定システム”を搭載”. 4Gamer.net. Aetas. 2022年12月1日閲覧。
  10. ^ Gamer編集部 (2022年11月30日). “テトリス段位認定システムが搭載!「アーケードアーカイブス テトリス ザ・グランドマスター」が12月1日にPS4/Switch向けに配信”. Gamer. ixll. 2022年12月1日閲覧。
  11. ^ Game Machine's Best Hit Games 25」『ゲームマシン』第573号、1998年10月1日、21面。2024年2月5日閲覧。
  12. ^ Game Machine's Best Hit Games 25」『ゲームマシン』第574号、1998年10月15日、21面。2024年2月5日閲覧。
  13. ^ アリカ/彩京の新「テトリス」2人協力も可能「TAグランドマスター」」『ゲームマシン』第622号、2000年11月15日、14面。2024年2月6日閲覧。
  14. ^ アリカの「テトリス ザ・グランドマスター」版権元の方針によって発売中止に(1999年5月28日)
  15. ^ プレイステーション・ポータブル (PSP)国内参入ソフトウェアメーカー59社、ソフトウェアラインナップ59タイトルより
  16. ^ Mihara's sub Layer 2009年10月01日付より。
  17. ^ 1EAJ、プライベートショウ「EA SHOWCASE TOKYO 2009」を開催より。
  18. ^ TETRIS / ソフトウェアカタログ / プレイステーション オフィシャルサイト






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