ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-の概要

ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/03 21:49 UTC 版)

ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-
ジャンル 少年漫画ファンタジー漫画
漫画
作者 CLAMP
出版社 講談社
掲載誌 週刊少年マガジン
レーベル 講談社コミックス
発表号 2003年25号 - 2009年45号
巻数 全28巻
アニメ:ツバサ・クロニクル
原作 CLAMP
監督 真下耕一
モリヲカヒロシ(第2期)
脚本 川崎ヒロユキ
キャラクターデザイン 芝美奈子
音楽 梶浦由記
アニメーション制作 ビィートレイン
製作 NHK
放送局 NHK教育テレビ
ANIMAX
TVB
トゥーニバース(1期のみ)
放送期間 第1期:2005年4月9日 - 10月15日
第2期:2006年4月29日 - 11月4日
話数 第1期:全26話 / 第2期:全26話
映画:劇場版 ツバサ・クロニクル 鳥カゴの国の姫君
原作 CLAMP
監督 川崎逸朗
脚本 後藤みどり、藤咲淳一、川崎逸朗
キャラクターデザイン 菊地洋子
音楽 梶浦由記
制作 Production I.G
封切日 2005年8月20日
上映時間 40分
OVA:ツバサ TOKYO REVELATIONS
ツバサ 春雷記
原作 CLAMP
監督 多田俊介
脚本 大川緋芭
キャラクターデザイン 菊地洋子
音楽 梶浦由記
アニメーション制作 Production I.G
発表期間 TOKYO REVELATIONS:
2007年11月26日 - 2008年3月17日
春雷記:
2009年3月17日 - 5月15日
話数 TOKYO REVELATIONS:全3話
春雷記:全2話
テンプレート - ノート
プロジェクト 漫画アニメ
ポータル 漫画アニメ

概要

「サクラの記憶の羽根」を求め、様々な異世界を冒険する冒険活劇。スター・システムハイパーリンクを採用、他のCLAMP作品から様々なキャラクターが多数登場しており、『XXXHOLiC』とは所々話が繋がっている。旅の余談や羽根とは関係のない世界を描いた番外編『ツバサ-語られなかった世界-』が本誌および関連雑誌に何度か掲載された。

異世界はバラエティーに富んだパラレルワールドであり、世界間を移動できない登場人物の役割が世界によって異なるのが特徴である。いわゆる「多重世界」[2]であり、侑子の世界にいるさくら&小狼と本作のさくら&小狼の魂は同じである。ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-の登場人物では、そのように魂を同じくする者同士の関係を「異世界の同一人物」「同じだけれど違う人」と表現している。

ビィートレインの制作によるテレビアニメ『ツバサ・クロニクル』[3]NHK教育テレビ2005年4月9日から2005年10月15日まで第1シリーズが、2006年4月29日から2006年11月4日まで第2シリーズが放送された。また、2005年8月20日には、Production I.Gの制作、松竹の配給による『劇場版ツバサ・クロニクル 鳥カゴの国の姫君』[4]が公開された。他にProduction I.Gの制作によるオリジナルアニメーションDVD作品として、本作の東京編を原作とした『ツバサ TOKYO REVELATIONS』が、第21巻&第22巻&第23巻の初回限定版として発売された。さらに、その第二弾『ツバサ 春雷記』が第26巻&第27巻の初回限定版として発売された。

reservoir()は、(主に液体を)貯蔵・保管する場所や物を意味する。chronicle(英)は、起きた事柄を記録したものを意味する。

2014年8月20日に講談社より出版・発売された「マガジンSPECIAL No.9」から、『ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE-』の続編にあたる作品『ツバサ-WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編』が連載開始された。この作品は『XXXHOLiC』の続編である『XXXHOLiC・戻』第3巻から物語が繋がる形で連載が始まった。詳しくは『ツバサ-WoRLD CHRoNiCLE-ニライカナイ編』を参照。

あらすじ

考古学者の卵・小狼と玖楼国の姫・サクラ幼馴染。2人は身分に関係なく、互いに惹かれ合っていた。ある日、サクラに秘められた力を手に入れようとする飛王・リードの陰謀により、サクラの記憶は無数の羽根と化して異世界へ飛び散る。瀕死に陥ったサクラを救い記憶を取り戻すには、飛び散った羽根をサクラの体に戻すしかない。しかし異世界へ移動する力を何度も使えるのは、唯一、異世界にいる次元の魔女と呼ばれる人物のみだった。

玖楼国の神官・雪兎により次元の魔女(『XXXHOLiC』の壱原侑子)の元へ送られた小狼は、知世姫によって日本国から送られた忍者黒鋼、自ら次元移動魔術を使ってセレス国からやってきた魔術師ファイ・D・フローライト(通称:ファイ)と出会う。2人もそれぞれの事情により何度も次元を渡る力を必要としていた。次元を渡る力を得る対価は、3人でひとつの手段を共有し一緒に旅すること、それぞれの最も大切なものを渡すことだった。3人は条件をのみ、それぞれ最も大切なものを次元の魔女へ対価として支払う。黒鋼は破魔刀「銀竜」、ファイは魔力を抑える刺青、そして小狼はサクラとの関係性(サクラの記憶の中にある、小狼との記憶)。こうして異世界を渡り歩く能力を持つ生物モコナ=ソエル=モドキ(通称:モコナ)を得た一行は、それぞれの願いを叶えるために、異世界を渡る過酷な旅を始めることになる。

4人と1モコナが訪れた最初の国・阪神共和国で小狼が目覚めたとき、ファイはサクラの記憶の羽根が小狼に引っかかっていたことに気づき、すぐにサクラの身体の中に戻し、サクラは一命をとりとめた。サクラの記憶の羽根から魔力が放たれていることに気が付いたモコナは、サクラの記憶の羽根が訪れた世界にあるかどうかわかるかもしれないこと、そして最初の国・阪神共和国にサクラの羽根があることを感じ取った。小狼たち一行は、サクラの記憶の羽根を取り戻すべく、旅を始めるのであった。

モコナの能力で一行が訪れた異世界はどこも、サクラの記憶の羽根の持つ強大な魔力によって何らかの異変が起きていた。ある世界では領主が羽根の力で人々を支配し、別の世界では羽根の力が人助けのために使われ、また別の世界では貴重なエネルギーとして争奪の的になっていた。それらの難題を一行は解決し、次々と羽根を取り戻していく。

次々に明らかになっていく小狼・サクラ・黒鋼・ファイの過去や正体、もう一人の『小狼』『サクラ』の存在、四月一日君尋(『XXXHOLiC』)との関係、飛王・リードの思惑と次元の魔女の想い、クロウ・リードの存在。

多くの異世界にサクラの記憶の羽根を飛び散らせ、多くの異世界に異変を起こし、様々な世界を旅させ記憶させたサクラの「次元を超える力を持った身体」を手に入れ、一行に様々な異世界を旅させて「世界の理」を崩し、この世で絶対的に変わることのない「死者は蘇らない」という理を覆すことこそ、飛王・リードの目的であった。


  1. ^ “『週刊少年マガジン』の漫画発行部数ランキングTOP27! 第1位はシリーズ累計1億部の『金田一少年の事件簿』【2021年8月最新】”. ねとらぼ調査隊. (2021年9月1日). https://nlab.itmedia.co.jp/research/articles/348567/3 2022年3月19日閲覧。 
  2. ^ 平行して存在するも選択次第では直接繋がる可能性を持つ世界
  3. ^ タイトルロゴ上では『ツバサ・クロニクル〜年代記〜』とされており「〜年代記〜」の文言はメインタイトルの下にふた回り以上小さい文字で書かれている。
  4. ^ テレビアニメと同様、タイトルロゴに「〜年代記〜」の表記があるが、公式サイトや映画情報サイトでは省略されている。
  5. ^ ODA付属の初回限定版にはドラマCD『私立堀鐔学園』全員プレゼント用応募券が付加されていた。
  6. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 1”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  7. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 1 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  8. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 2”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  9. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 2 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  10. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 3”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  11. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 3 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  12. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 4”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  13. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 4 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  14. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 5”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  15. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 5 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  16. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 6”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  17. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 6 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  18. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 7”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  19. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 7 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  20. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 8”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  21. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 8 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  22. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 9”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  23. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 9 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  24. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 10”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  25. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 10 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  26. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 11”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  27. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 11 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  28. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 12”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  29. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 12 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  30. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 13”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  31. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 13 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  32. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 14”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  33. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 14 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  34. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 15”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
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  36. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 16”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  37. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 16 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  38. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 17”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  39. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 17 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  40. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 18”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  41. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 18 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  42. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 19”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  43. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 19 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  44. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 20”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  45. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 20 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  46. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 21”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  47. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 21 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  48. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 21 初回限定版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  49. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 22”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  50. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 22 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  51. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 22 初回限定版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  52. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 23”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  53. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 23 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  54. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 23 初回限定版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  55. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 24”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  56. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 24 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
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  58. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 25 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  59. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 26”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  60. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 26 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  61. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 27”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  62. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 27 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
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  64. ^ ツバサ-RESERVoir CHRoNiCLE- 28 豪華版”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  65. ^ ツバサ CARACTere GuiDE”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  66. ^ ツバサ CARACTere GuiDE 2”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  67. ^ 公式ガイドブック ツバサ CARACTere CHRoNiCLE”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  68. ^ ツバサ SToRy CHRoNiCLE”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  69. ^ TV ANIMATION ツバサ・クロニクル OFFICIAL FANBOOK”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  70. ^ TV ANIMATION ツバサ・クロニクル BEST SELECTION”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  71. ^ TV ANIMATION ツバサ・クロニクル 2nd SEASON OFFICIAL FANBOOK”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  72. ^ ツバサ原画集-ALBuM De REProDUCTioNS-”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  73. ^ ツバサ原画集-ALBuM De REProDUCTioNS-2”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  74. ^ ツバサ ILLuSTRaTION CHRoNiCLE”. 講談社. 2022年3月3日閲覧。
  75. ^ 第2期18話に登場したケルベロス(仮の姿)のみ、原典と同じく久川綾が担当している。
  76. ^ a b c d 「2005年新作アニメリーグ キックオフ直前情報!!」『アニメディア』第25巻第7号、学習研究社、2005年7月1日、30頁、2012年9月18日閲覧 






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