ダッソー ファルコン 900
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/23 04:12 UTC 版)
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ファルコン 50より胴体径を増し、最大乗客数を19名と大幅に増加させている。それに伴い主翼の拡大、エンジンの換装が施されたことで、航続距離も伸びている。エンジンの配置など機体の基本構造は変わらず、胴体尾部にジェットエンジン3発を集中して装備し、24度30分の後退角を持つ後退翼の主翼を低翼配置している。マッハ0.84の高速巡航が可能。
1983年のパリ・エアショーで開発がアナウンスされ、1984年9月21日に初飛行した。改良型として主にエンジンを強化した派生型も複数開発された。総生産数は500機以上[1]、VIP輸送機としての用途が多いが、1989年に日本の海上保安庁がレーダー装備型を捜索・救難用に2機購入し、2020年まで運用していた[2]。
その後もエンジン換装やアビオニクスの近代化といった改良が施され、現在でも最新型のファルコン 900LXが販売中である。また、更なる発展型としてファルコン 7Xが開発されている。
各型
- ファルコン 900
- 初期型。TFE731-5AR-1Cエンジン搭載。
- ファルコン 900MSA
- 日本の海上保安庁向け。洋上捜索機。
- ファルコン 900B
- TFE731-5BR-1Cエンジン搭載。1991年生産開始。
- ファルコン 900EX
- 航続距離8,340kmの長距離型。グラスコックピットを採用し、TFE731-60エンジン搭載。1996年引き渡し開始。
- ファルコン 900C
- 900Bのアビオニクス改良型。2000年引き渡し開始。
- ファルコン 900DX
- 中距離型。TFE731-60エンジン搭載。
- ファルコン 900LX
- 900EXにウィングレットを装備し、航続距離を8,800kmに延長した型。
採用国(軍/政府機関)
- アルジェリア空軍
- ギリシャ政府
- ナイジェリア空軍
要目(ファルコン 900B)
- 全長:20.21m
- 全幅:19.33m
- 全高:7.55m
- 自重:10.5t
- エンジン:ハネウェル TFE731-5BR-1C ターボファンエンジン(推力 2.1t) 3基
- 航続距離:約7,400km
- 最大巡航速度:927km/h
- 乗員:2名
- 乗客:最大19名
登場作品
- ^ “Falcon 900LX”. 2020年11月22日閲覧。
- ^ “海上保安庁のファルコン900、全機抹消”. FlyTeam. 2020年11月22日閲覧。
- 1 ダッソー ファルコン 900とは
- 2 ダッソー ファルコン 900の概要
- 3 参考文献
固有名詞の分類
ビジネス機 |
ダッソー・ファルコン 900 ガルフストリーム G500 ガルフストリーム・エアロスペース エクリプス 500 ピアッジョ P.180 アヴァンティ |
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