シャーロキアン
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/08/14 13:38 UTC 版)
シャーロキアンの研究テーマ (主なもの)
- ホームズの性別
- ホームズが女性であったと主張する研究・主張。
- ホームズの収入
- ホームズがどれだけの収入を得ていた、収入がどう推移したかを推測する。
- バスカヴィル家の特定
- 『バスカヴィル家の犬』に登場するバスカヴィルホールという屋敷が、ダートムア地方にあるどの屋敷かを特定する。
- 大空白時代
- 『最後の事件』でホームズがジェームズ・モリアーティ教授と共にライヘンバッハの滝に落ちて死亡したと思われてから、『空き家の冒険』で帰還するまで(大空白時代)、どこで何をしていたかを研究する。
- バリツ
- ホームズがライヘンバッハでモリアーティ教授と戦う際に使った日本の格闘技バリツの正体と使用した技についての研究を行ったり、体得を試みる。通説の柔道のほかに相撲などがある。
- 年代学
- 物語の中に書かれた天候や事件の前後の出来事の記述から、各事件の起きた正確な年代と日付を特定する。ウィリアム・ベアリング=グールドは、独自の調査に基づいて60件の事件の年代を特定し、事件の発生順に再配置したシャーロック・ホームズ全集を編集している(日本ではちくま文庫から訳本が出版されている)。
- 時速53マイル半
- 『白銀号事件』でホームズが自分の乗っていた列車の速度を述べた際、ホームズが用いた計算方法を推測する。
- ワトスンのミドルネーム
- ワトスンのミドルネームは頭文字の「H」しか記述されていないので、それがどのようなミドルネームかを推測する。
- ワトスンの結婚
- 物語にワトスンが妻を亡くしたと解釈できる箇所と、結婚の時期が一致しない箇所があるため、ワトスンが複数回結婚したと考え、その回数と結婚相手を特定する。
- 小惑星の力学
- モリアーティ教授が書いたとされる論文『小惑星の力学』の内容を推測する。原子核反応やカオス理論、多体問題の解法、小惑星帯の起源、アステロイドなど様々な解釈がある。
- 鉄道
- 物語中で登場人物が乗った列車と路線・乗降駅・乗換駅を特定する。
- 語られざる事件
- 物語中で事件名だけが言及されている事件について、どのような事件かを推測する。パスティーシュの創作を含む。
- ヴィクトリア朝一般
- 物語を良く理解する上で、当時の社会階級や文化・風俗・政治・経済・技術など背景事情を全般的に知るための研究。シャーロキアンの金融アナリストが本職の専門知識を生かして当時の金融政策を論じるなど、専門的な研究が多い。
- ^ “130年前から「名探偵といえばホームズ」と言われる本当の理由 現代にも通用するキャラクター造形”. PRESIDENT Online(プレジデントオンライン) (2020年11月20日). 2020年11月24日閲覧。
- 1 シャーロキアンとは
- 2 シャーロキアンの概要
- 3 特徴
- 4 シャーロキアンの研究テーマ (主なもの)
- 5 著名なシャーロキアン
- 6 関連項目
- シャーロキアンのページへのリンク