サバヒー 名称

サバヒー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/12 17:06 UTC 版)

名称

漢字は虱目魚と書く。

身がミルクのように白い色をしていることから、英語圏ではミルクフィッシュ(Milkfish)と呼ばれている。

名前の由来

群れで泳ぐサバヒーの幼魚

「サバヒー」は「虱目魚」を台湾語読みした 白話字:sat-ba̍k-hî(サッバッヒー、ここでのtとkは日本人には促音に聞こえる内破音を表す) の訛りである。名前の由来について、足立倫行著『アジア海道紀行』(文春文庫)では、この魚の両目が脂肪性の膜で覆われているためもともとは「塞目魚(サッバッヒー)」と呼びならわしていたものが、後に同じ音である「虱目魚」の字が当てられるようになったという説が紹介されている。なお一般には、鄭成功がこの魚をはじめて食べたときに、あまりの美味しさに泉州訛りの台湾語で「(これは)なんという魚か(啥物魚:sia-mi hi:シャミヒ)?」と質問したのを地元の人が「サバヒー?」と聞き間違えたことが名前の由来となったといった俗説も広く流布しているようである。

台湾では大衆魚として古くから親しまれており、「国姓魚」(「国姓爺」鄭成功にちなんで。「国聖魚」と表記することもある)、「安平魚」(台南市の安平漁港周辺が有名な産地だったため)、「麻虱目」、「海草魚」などの別名でも呼ばれている。なお、バシー海峡を挟んだ隣国のフィリピンでも、国魚と呼ばれるほどよく食べられている(「料理方法」の項を参照)。タガログ語では「バングス」(Bangus)、インドネシア語及びマレーシア語オランダ語(インドネシア語からの借用)では「バンデン」(Bandeng)、ハワイ語では「アワ=アワ」(Awa-Awa)と呼ばれる。


  1. ^ "サバヒー". 日本大百科全書(ニッポニカ). コトバンクより2022年2月2日閲覧
  2. ^ サバヒー餌料化試験 — 農林水産研究情報総合案内”. 2011年3月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。






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