サバヒーの王
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/12 02:24 UTC 版)
フィリピン・レイテ州ヒロンゴス(Hilongos)市の民話。ファナとファンという夫婦がいた。子を宿したファナがサバヒーを食べたがるのでファンは毎日漁に出た。ある日、サバヒーが釣れなくて悲嘆にくれるファンに、サバヒーの王は取引を持ち掛ける。毎日サバヒーを届けるが、生まれた子が7歳になったらサバヒーの国に連れていくという条件だ。―取引成立。ファンは毎日サバヒーの豊漁に恵まれ、女の子が無事生まれた。マリアと名付けられた娘は7歳になったが、ファンは所詮魚との約束、と反古にしてしまう。マリアには海に近付かないよう言い聞かせた。ところが、村の外から来た船が入港すると、好奇心に負けたマリアは海に近付き、そのまま高波に飲まれて行方不明となる。何年か後、その付近に人魚が現れる。
※この「サバヒーの王」の解説は、「人魚」の解説の一部です。
「サバヒーの王」を含む「人魚」の記事については、「人魚」の概要を参照ください。
- サバヒーの王のページへのリンク