エンドレスナイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 16:52 UTC 版)
概要
司会はシンガーソングライター・ばんばひろふみとタレント・兵藤ゆき、そして同局のアナウンサー・杉山一雄。これに一般公募の女性リポーター陣「エンドレスギャルズ」(1期8人、以下ギャルズ)が加わる。エンドレスギャルズは半年毎に交替していた。
生放送番組でありつつ、放送終了時間を特に設けなかったのでいつ放送が終わるかわからないという、ユニークな番組体裁が話題を集めたほか、生放送ゆえのハプニングも続出した番組であった。番組の流れは、特集コーナー、視聴者からの葉書紹介、ゲストコーナー、体操、お夜食生調理コーナーなどがあった。
また番組の内容を反映したムック本「エンドレスナイトマガジン」を発売。関西ローカルのみでの放送の番組本だが、ベストセラーでは常に上位に顔を出していた。加えて番組グッズ、視聴者参加イベントなどが数多く展開された他、本来裏方である番組制作スタッフが様々な形で出演した。
出演者
パーソナリティー(司会者)
エンドレスギャルズ
その他レギュラー
- ギャルズが交替する半年毎、「体操コーナー」「お夜食クッキング」等のコーナーに、それぞれの指導をする専門家が登場。その他、コーナーによって、様々なゲスト出演者が登場した。
番組内容
◎はCS放送「関西テレビ☆京都チャンネル」(廃局)での復活!エンドレスナイトで再放送されたコーナー
- ばんばん賞◎
- 番組冒頭と午前3時すぎに放送されるハガキのコーナー。時にハガキを出した人に電話をかける事も。
- ショッキングレポート◎
- 番組のメインコーナー。街の面白情報を中心に、エンドレスギャルズが各地を取材して、スタジオで報告する。視聴者参加の大型企画の模様もここで放送された。
- ニュースジョッキー
- エンドレスギャルズ1名と杉山一雄アナウンサーによる一週間のニュースフラッシュ。後に杉山アナウンサーが1人で担当する「ニュースダイジェスト」となる。
- TVオークション◎
- 番組初期のコーナー。激安商品を視聴者が電話で落札する。
- 怒れるおじさま言いたい放題
- ミッドナイトテレビショッピング
- 番組開始初期のコーナー。
- クイズあげまんにゃワールド◎
- 電話参加の視聴者とギャルズがペアになって挑戦するクイズコーナー。番組初期の企画。
- OPEN TELEPHONE どっからでもかけてこんかい
- 毎回テーマを決めて、視聴者から電話を募るコーナー(1988年)
- ギャルズメインのコーナー
- 愛は惜しみなく◎
- 男性視聴者とエンドレスギャルズによるデート風仕立てのミニドラマ。番組初期〜中期(7期まで)に放送。
- 008貸します娘大作戦
- 視聴者からの依頼を受けてギャルズがお手伝いに赴く。8期のみの放送。
- 愛のエンドレス劇場
- 視聴者が考えたシナリオでギャルズと色々な展開のドラマを作成する。9・10期に放送。
- 愛のCM作戦
- ギャルズが視聴者と共に店舗・企業などのミニCMを作成する。番組末期(11・12期)に放送。
- 目指せ100万点!ロータスクーポン大作戦
- 食品、文具のパッケージに付いている「ロータスクーポン」を、番組と視聴者で100万点分集めて、番組のメモリアルになるものを作ろうと展開。約4ヶ月で達成し、大阪の港区築港にある天保山の公園に時計台を設置することができた。
- Hey!10秒
- 視聴者がテレビカメラに向かって一発芸やPRなどを披露するコーナー。収録は主として放送当日の昼、大阪市内(またはその周辺)の公園やショッピングモール、屋内レジャー施設などで行われていた。番組末期(11・12期)に放送。
- ラッキー9ボール
- 体操コーナー◎
- インベーダー作戦◎
- 番組前期に展開した「エンドレスナイトをメジャーにする」ために視聴者が行った独自のPR作戦を紹介するコーナー。プロの漫画家が作品中にエンドレスナイトのマークをこっそりと書いていたことから、数人のプロ漫画家の作品が紹介された。どおくまんプロが頻度が多かったようである。
- 運ベーダー作戦◎
- 番組のキーホルダー「運ホルダー」(画像参照)に「運」を入れ、視聴者にプレゼントをするコーナー。出演者が「運」を入れながら一発ギャグを見せる。スタッフの登場も多く、ここから千草宗一郎プロデューサー(後述)の人気に火がついた。1986年9月から番組最終回まで続いた。
- オットタイム
- 番組初期のコーナー。杉山一雄アナウンサーがバーテンダーに扮し、オリジナルカクテルを紹介。
- お夜食クッキング
- コーナー提供社のハウス食品の商品を使った料理コーナー。当初はギャルズと杉山アナウンサーのみの進行だったが、番組後期(9期以降)にはレストランのシェフが登場し、グレードアップした。
- イラストコーナー◎
- 毎週視聴者から送られてくるイラストを紹介。半年に一度「イラスト大賞」も行われた。デフォルメが激しく、このイラストを送った者の中から漫画家が数人輩出したようである。エンギャルが「餌食状態」で有ったが、特徴を旨くデフォルメしたものが多かった。千草宗一郎プロデューサーが端に書かれていたことが多い。
- ほんわかトーク◎
- 番組前〜中期に放送された、ばんば・兵藤2人によるフリートークコーナー。
- ギャルズインフォメーション
- 天気予報、コンサート情報、新作ビデオ情報、占い、視聴者プレゼントなど。
- 真鍋の予想
- 10期企画。競馬誌の編集部でアルバイトをしていた第10期ギャル・真鍋ゆかりが翌日曜の中央競馬メインレースを予想。
- スター誕生風 君こそスターだ!
- エンディング◎
- 深夜に入ってきたニュースや産経新聞の朝刊記事を杉山アナウンサーが紹介、次週の予告なども。
- コーナーは時期によって変動あり。また半年毎にエンドレスギャルズやコーナー出演者(体操の先生、料理の先生など)が交替するため、タイトルの変更も多かった。
番組スタートの経緯
1980年代中盤、東京のテレビ各局では、フジテレビの『オールナイトフジ』をはじめ、平日週末を問わず数多くの深夜の大型生放送番組が人気を博していた。その多くがいわゆるお色気番組であり、『オールナイトフジ』もまた例外ではなかった。フジテレビからは『オールナイトフジ』のネットの要請もあったが、「お色気は一切排除する」という意向[注釈 1]があったために拒否した[注釈 2]。それを受けて、関西テレビでも土曜深夜の大型生放送番組の企画準備が進んでいた。そして1984年1月、後に番組では「セクシー上沼」の愛称で人気者となった、上沼真平プロデューサー(当時・タレント上沼恵美子の夫)に白羽の矢が立ち、番組発足に向けて動き出した[1][2]。上沼は番組終了までの6年間、プロデューサーを担当した。
この時「司会者はお笑いタレント以外の人を」「お色気は一切排除する」「終了時間未定(これのみオールナイトフジの流れをくんだ)」などのコンセプトが立てられ、吉本・松竹に代表される、従来の関西のお笑い番組とは一線を画した「夢のある面白情報番組」のコンセプトが生まれた[1][2]。
そして、メインを飾る男性司会者を選定するにあたっては「関西出身で大阪弁をしゃべる事」「知的な欲求が強い」「団塊の世代で既婚者、子供が居ること」「男前でなく、親しみやすい」といった条件にあてはまる人間を起用することにした。その結果、ラジオの深夜放送のパーソナリティーとして、若者から絶大な支持を集めていたばんばひろふみが選ばれ、女性からは兵藤ゆきを抜擢した。
当時、ばんばは毎日放送ラジオの「MBSヤングタウン」、文化放送「セイ!ヤング」続く「青春キャンパス」でそれぞれ、歌手・谷村新司と「チンペイ・バンバン」のコンビで人気を博していた。また兵藤も、KBS京都ラジオの「ヤングテレフォンQ&A」で、若者の悩みに真剣に答えるアネゴ的存在で、悩める若者から慕われていた。2人ともテレビ番組の本格的な司会は初めてで、ばんばはこの出演依頼に消極的であったが、時間制約が極めて緩く、またラジオ的な展開が可能であることに惹かれ、司会を承諾したという[1]。
そして番組を彩るエンドレスギャルズも「可愛いだけのアホはいらん!」の姿勢で呼びかけ、初期のギャルの中には女性漫才コンビ「ハイヒール」のモモコや、女性カントリーソンググループ「ラブ・ポーション」の笠井則江や中村貴子、ジャーナリスト志望のナンシー・リーなどがいた他、後に関西の情報番組で活躍するリポーターや司会者など、様々な将来性・可能性をもったギャルズが在籍していた。この斬新なキャスティングや、お色気のない爽やかなスタイルが、男女問わず、若い世代を中心に人気を集めた。
加えて、深夜の生放送に異例ともいえる、ニュースコーナーやテレビショッピングコーナーを設けたことや、終了時間を未定とすることで、関西テレビは報道局や技術送出セクション、また関連会社などの全面的なバックアップ体制を敷いた。また、こうした不確定要素の多い番組でありながら、同社の労働組合も、これまでにない新しい番組という事で積極的に支援したという。こうした中、1984年7月7日の深夜、24時41分に番組はスタートした。
注釈
出典
- ^ a b c 日本民間放送連盟編「制作ノートから "君だけ"の、夢のある面白情報番組 エンドレスナイト / 上沼真平」『月刊民放』第15巻第5号、日本民間放送連盟、1985年5月1日、37 - 39頁、NDLJP:3470993/19。
- ^ a b 日本民間放送連盟編「これぞローカル番組 在阪・在名テレビ10局」『月刊民放』第18巻第7号、日本民間放送連盟、1988年7月1日、14頁、NDLJP:3471031/8。
- ^ 嵐山メディアギャラリー・憧屋のホームページ
- ^ あの人気深夜番組が復活!?「勝手にエンドレスナイト」を、カンテレドーガCHANNELで配信 | 企業情報 | 関西テレビ放送 カンテレ 2021年8月22日
エンドレス・ナイト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/23 02:56 UTC 版)
『エンドレス・ナイト』(Endless Night)は、2015年のドラマ映画。監督はイザベル・コイシェ。スペイン=フランス=ブルガリア合作。
- ^ “Isabel Coixet's Nobody Wants the Night to Open the 65th Berlinale”. ベルリン国際映画祭. 2015年1月10日閲覧。
- ^ Barraclough, Leo (2015年1月9日). “Berlin Film Festival to Open with Juliette Binoche Starrer ‘Nobody Wants the Night’”. バラエティ. 2015年1月10日閲覧。
- ^ “Endless Night - Metro Films International”. 2017年1月8日閲覧。
- ^ Peter Bradshaw. “Berlin 2015 review: Nobody Wants the Night – Juliette Binoche's Arctic role requires more defrosting”. ガーディアン. 2016年4月3日閲覧。
- ^ SensaCine. “Nadie quiere la noche: Críticas de prensa”. SensaCine.com. 2016年4月3日閲覧。
- ^ “'The Bride' Leads Spain's Goya Award Nominations”. ハリウッド・リポーター. 2015年12月28日閲覧。
- 1 エンドレス・ナイトとは
- 2 エンドレス・ナイトの概要
- 3 外部リンク
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