エンドレスナイト 様々な人気者

エンドレスナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/04 16:52 UTC 版)

様々な人気者

「エンドレスナイト」は、本来視聴者の前に姿を現さない、番組のディレクターやプロデューサーをはじめとしたスタッフが「人気者」となってしまうという点が、大きな特徴でもあった。番組の合間、時にスタジオの横で見切れる(映ってしまう)ディレクターを、出演者のばんば、兵藤は積極的に放送中のネタにした。これも2人が番組開始まで、自由な雰囲気のラジオ番組で活動していたことに起因する(事実、ラジオでは裏方スタッフを弄り倒すことがよくある)。

そういった状況下から、番組には視聴者からのイラストが、出演者のみならず、スタッフのそれまで送られるようになり、その過熱ぶりは回を追う毎にヒートアップし、スタッフもミドルネームを付け、エンドロール(番組終了時に流れる、ロールスーパー)にもその名前が表記されるようになる他、さまざまなシーンで登場。プロデューサーの上沼が自らセーラー服姿で出演するなどした。

また、番組に関わるスタッフに限らず、関西テレビの様々な社員(当時の局長・局次長クラス)や関係者(局周辺のレストランのオーナーなど)も、番組に何らかの機会で登場すると、彼らのイラストが寄せられるようになった。番組では当時の同局の上層部・重役陣を「エライちゃん」と一括りで呼び、ネタの対象にし、局内に向けても番組の浸透を図ることで、よりアットホームさを醸し出していた。

中でも1986年から番組に参加した千草宗一郎プロデューサー(2005年7月より同局代表取締役社長、2007年4月辞任)は、本人が石原裕次郎のファンであることから「タフガイ千草」と呼ばれていたが、その独特な風貌から後に「シーチャカ」(名前の由来は石原のヒット曲「嵐を呼ぶ男」のリズム「シーチャッカ」という音から)と呼ばれ、イラストの「餌食」と化した。また番組内の様々なコーナーに登場し「エンドレスナイトのカリスマ」と呼ばれるようになる。後に人事異動で番組を離れる際には「さらばシーチャカスペシャル」と題したスペシャル企画が放送され、千草プロデューサーと親交のある関西のマスコミ関係者が総出演した。

そして番組末期には苧木晃ディレクターのイラストが、当時一世を風靡した映画「バットマン」のパロディ「ラビットマン」の名で視聴者から送られてきた。これに着目した番組は映画「ラビットマン」を番組スタッフ・キャスト・関係者総動員で制作。1回限りの上映だったが、梅田コマ劇場で上映会を行い、さらにメイキングシーンも収めたVHSビデオも販売された。又、この映画には後にK-1などで格闘技界の中心的存在となった「正道会館」の角田信朗や、当時全くの無名選手であった佐竹雅昭が出演した他、道場のシーンやアクションシーンなどで協力した。後に、この映画の監督を務めた「ミーハー横山」こと横山順一ディレクターはK-1大阪大会の総合演出を手がけ、現在も格闘技イベント演出の第一人者として活躍している。


注釈

  1. ^ この意向は関西テレビのみならず在阪のテレビ局には共通で見られた。特に厳しかったのは朝日放送テレビであり、当時のテレビ朝日のお色気番組の看板であった『トゥナイト』を一切受けずに『ナイトinナイト』を立ち上げたのはこの所以である。
  2. ^ その後、当時の郵政省からのクレームで「オールナイトフジ」からもお色気が排除された
  3. ^ 上岡は『歌って笑ってドンドコドン』(ラジオ大阪)を関テレの特設スタジオから生放送するため途中退席。(一部テレビとラジオでサイマル放送)

出典

  1. ^ a b c 日本民間放送連盟編「制作ノートから "君だけ"の、夢のある面白情報番組 エンドレスナイト / 上沼真平」『月刊民放』第15巻第5号、日本民間放送連盟、1985年5月1日、37 - 39頁、NDLJP:3470993/19 
  2. ^ a b 日本民間放送連盟編「これぞローカル番組 在阪・在名テレビ10局」『月刊民放』第18巻第7号、日本民間放送連盟、1988年7月1日、14頁、NDLJP:3471031/8 
  3. ^ 嵐山メディアギャラリー・憧屋のホームページ
  4. ^ あの人気深夜番組が復活!?「勝手にエンドレスナイト」を、カンテレドーガCHANNELで配信 | 企業情報 | 関西テレビ放送 カンテレ 2021年8月22日



エンドレス・ナイト

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/23 02:56 UTC 版)

『エンドレス・ナイト』Endless Night)は、2015年のドラマ映画。監督はイザベル・コイシェ。スペイン=フランス=ブルガリア合作。


  1. ^ Isabel Coixet's Nobody Wants the Night to Open the 65th Berlinale”. ベルリン国際映画祭. 2015年1月10日閲覧。
  2. ^ Barraclough, Leo (2015年1月9日). “Berlin Film Festival to Open with Juliette Binoche Starrer ‘Nobody Wants the Night’”. バラエティ. 2015年1月10日閲覧。
  3. ^ Endless Night - Metro Films International”. 2017年1月8日閲覧。
  4. ^ Peter Bradshaw. “Berlin 2015 review: Nobody Wants the Night – Juliette Binoche's Arctic role requires more defrosting”. ガーディアン. 2016年4月3日閲覧。
  5. ^ SensaCine. “Nadie quiere la noche: Críticas de prensa”. SensaCine.com. 2016年4月3日閲覧。
  6. ^ 'The Bride' Leads Spain's Goya Award Nominations”. ハリウッド・リポーター. 2015年12月28日閲覧。


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