うしおととら
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/08 06:57 UTC 版)
うしおととら | |||
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ジャンル | 少年漫画、怪奇ファンタジー ホラー、バトル、アクション | ||
漫画 | |||
作者 | 藤田和日郎 | ||
出版社 | 小学館 | ||
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掲載誌 | 週刊少年サンデー | ||
レーベル | 少年サンデーコミックス | ||
発表号 | 1990年6号 - 1996年45号 | ||
巻数 | 単行本:全34巻(本編33巻 + 外伝1巻) 文庫版:全19巻 ワイド版:全18巻 | ||
話数 | 全407話 + 外伝7話 + 特別編 | ||
OVA | |||
原作 | 藤田和日郎 | ||
監督 | 湯山邦彦 | ||
脚本 | 寺田憲史 | ||
キャラクターデザイン | 松原徳弘 | ||
音楽 | 鷺巣詩郎(第1 - 6話) 若草恵(第7 - 10話) | ||
アニメーション制作 | PASTEL | ||
製作 | 東宝、小学館 東芝EMI、オービー企画 | ||
話数 | 全10話 | ||
アニメ | |||
原作 | 藤田和日郎 | ||
監督 | 西村聡 | ||
シリーズ構成 | 井上敏樹、藤田和日郎 | ||
脚本 | 井上敏樹、米村正二、岸本みゆき | ||
キャラクターデザイン | 森智子 | ||
音楽 | 瀬川英史 | ||
アニメーション制作 | MAPPA & VOLN | ||
製作 | うしおととら製作委員会 | ||
放送局 | TOKYO MXほか | ||
放送期間 | 第1シーズン:2015年7月 - 12月 第2シーズン:2016年4月 - 6月 | ||
話数 | 全39話 | ||
テンプレート - ノート | |||
プロジェクト | 漫画・アニメ | ||
ポータル | 漫画・アニメ |
概要
主人公の少年「蒼月潮(通称:うしお)」が妖怪「とら」と共に、妖怪退治の槍「獣の槍」を武器に、最強最悪の大妖怪「白面の者」と戦う姿を描く。「うしお」と「とら」の出会い、「獣の槍」と「白面の者」との戦いは全くの偶然のようであったが、物語が進むにつれて、それぞれの深い関わり、長きに渡る宿命が明らかになっていく。人間と妖怪を超えた深い絆を主軸に置きながら、非常に多くの登場人物達のエピソードが描かれ、それらが終盤に向けて一つに収束していきながら、物語は最終決戦に至る。
物語の着想は、中国の伝説に登場する神剣で、それを獣の槍という設定にして、後でキャラクターを考えていった[2]。初期のタイトル案には「魔槍伝」などもあった。結末は最初からある程度決まっており、最終回があっさりしているのは、あくまでもうしおととらの話で、その他の人間関係は後日談だからと話している[3]。
2019年2月時点で単行本の累計発行部数は2500万部を[4]、単行本と文庫版等を合わせた累計販売数は3000万部をそれぞれ突破している[4]。
1992年にはOVAが発売され、2015年夏にテレビアニメ化した[5][6]。本作が藤田の初連載、初テレビアニメ化作品である。
受賞
- 第37回(平成3年度)小学館漫画賞少年部門受賞。
- 1997年星雲賞コミック部門賞受賞。
- 日本のメディア芸術100選マンガ部門選出(週刊少年サンデー連載作品で唯一の受賞)。
あらすじ
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
僧を父親に持つ少年・蒼月潮は、自宅の寺の蔵で一本の槍に縫いとめられていた妖怪と出会う。うしおが「とら」と名づける事になるその妖怪は、かつては名の知られた恐るべき大妖怪であった。当初はその凶悪さから封じたままにするつもりの潮であったが、幼馴染の麻子と真由子が近くから集まってきた妖怪に襲われたために封印の槍を引き抜き戦うことを約束させる。もっとも引き抜かれた直後に人間との約束など反故にする性格のとらは、その後長い間潮によって槍で殴られ戦わされる関係となるが。大妖怪とらと、それを500年間縫い留めていた封印の槍。この槍は2000年以上も前に中国で妖怪を滅ぼすためだけに作られた「獣の槍」と呼ばれる伝説の槍であった。
しばらくは身近な妖怪と戦う程度の潮であったが、大妖怪の解放も、伝説の妖怪退治道具の勝手な移動も、妖怪と戦い日本を守る仏教団体・光覇明宗に見過ごせるものではなかった。こうして槍の奪回ととらの再封印・滅殺を目的とした刺客がうしおととらに放たれる事となる。潮たちは光覇明宗の追っ手から逃れる為もあり、亡くなったはずの母が生きていること、そこに隠された「母の秘密を知れ」という父・紫暮の言葉を受けて北海道を目指す。
航空機、陸路、海路とどこにあっても妖怪や光覇明宗の者と遭遇し、それらを時に撃破、時に救いながら北海道・カムイコタンへ向かう潮。その道中で出会った妖怪の敵意は、単に妖怪を滅する道具を持つという理由だけではなかった。日本の土着妖怪からは沖縄沖の岩柱で白面の者を封印する結界を張る「あの女の息子」として、白面の者の放った妖怪からは「槍の使い手」として憎悪される潮は、大昔に起きた大妖怪「白面の者」と日本妖怪たちの戦い、そこに関わる母やとらたちの因縁、獣の槍の重要さを知る。
封印されてなお妖怪にも人にも恐怖され、倒さねばならぬとされる「白面の者」。この大妖怪を巡っては人間も妖怪も意見統一とは程遠く、西日本の急進派と東日本の慎重派、二つの妖怪派閥の争いにも巻き込まれる潮。また人間にも食い違いがあり、光覇明宗との対立は乗り越えて認められた潮も、米国の対妖怪機関「ハマー」には襲撃されるなど、大集団の不和に翻弄される局面が多発する。しかし、潮は彼らと衝突しながらも己の意見を曲げることなく抗い続け、ついには潮を中核として人間・妖怪の全勢力は次第にまとまりを見せ始める。
だが、力を蓄えていた白面は新型の妖怪を投入、「希望」となる存在の記憶を食らう婢妖により己の力の源である「恐怖」を復活させるべく動き出す。 誰もが潮の事を忘れ、孤立させられ、絶望しかける潮。しかしうしおの事を、とらは憶えていた。
たった二人でも立ち向かおうとする潮たち。しかし一度は彼らも敗れ、獣の槍は粉々に砕け散る。そして日本各地は白面によって焼かれ、日本の要の柱から白面の者が飛び立ったことで沈み始めた日本に恐怖は蔓延する。だが、砕け散った槍の欠片は、潮の旅に関わった者に憑いた婢妖を粉砕しながら再び集結していく。希望を思い出した者たちによって人々は鼓舞され、白面の力が弱まると同時に人妖両面の戦力は、潮・獣の槍ととらを中心に結集する。
こうして、白面の者が最も長く封印され、結界を展開するにふさわしい場所である沖縄沖で最終決戦が始まるのだった。
固有名詞の分類
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