塩化ストロンチウム
塩化ストロンチウム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/30 19:23 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動塩化ストロンチウム | |
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塩化ストロンチウム | |
別称 塩化ストロンチウム(II) | |
識別情報 | |
CAS登録番号 | 10476-85-4 ![]() 10025-70-4(六水和物) |
特性 | |
化学式 | SrCl2 |
モル質量 | 158.53 g/mol(無水物) 266.62 g/mol(六水和物) |
外観 | 白色結晶 |
密度 | 3.052 g/cm3 (無水物、単斜晶) 2.672 g/cm3(二水和物) 1.930 g/cm3(六水和物) |
融点 |
874 ℃(無水物) |
沸点 |
1250 ℃(無水物) |
水への溶解度 | 無水物: 53.8 g/100 mL (20 ℃) 六水和物: 106 g/100 mL (0 ℃) 206 g/100 mL (40 ℃) |
溶解度 | エタノール:難溶 アセトン:難溶 アンモニア:可溶 |
屈折率 (nD) | 1.650(無水物) 1.594(二水和物) 1.536(六水和物)[1] |
構造 | |
結晶構造 | 歪んだルチル構造 |
配位構造 | 八面体形(六配位) |
危険性 | |
主な危険性 | 刺激性 ( Irritant ) |
NFPA 704 | |
引火点 | 無し |
発火点 | 無し |
関連する物質 | |
その他の陰イオン | フッ化ストロンチウム 臭化ストロンチウム ヨウ化ストロンチウム |
その他の陽イオン | 塩化ベリリウム 塩化マグネシウム 塩化カルシウム 塩化バリウム |
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。 |
塩化ストロンチウム(えんかストロンチウム、Strontium chloride)は、ストロンチウムと塩素からなる塩である。組成式は SrCl2。イオン性で、水によく溶ける。エチレングリコールにも水と同じ程度溶け、エタノールにも可溶。その毒性は塩化カルシウムよりも高く、塩化バリウムよりも低い。 明るい赤色の炎色反応を示す。無水物は無色の立方晶系の結晶で、結晶構造は蛍石型、格子定数は0.69767nmである。ほか、一、二、六水和物が知られ、無水物を含めていずれも潮解性がある。六水和物は室温で安定な無色の斜方晶系の結晶である。六水和物を加熱してゆくと、61.4℃で水を放出して二水和物になり、さらに約100℃で一水和物、約150℃で無水物となる。
化学的性質
塩化ストロンチウムは典型的なイオン性の金属塩で、クロム酸ストロンチウム(ストロンチウムクロメート、黄色顔料)などの他のストロンチウム化合物の原料として用いられる。
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