保色性
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/12 16:00 UTC 版)
油絵具の保色性は、油絵具と技法の関係に従って、差異が表面化する程度が異なる。油彩画の構造において油絵具による層の下層となる層および下地層の吸収性、顔料の透明性、バインダーの保色性、バインダーの量、あるいは、P/Bという顔料(Pigment, ピグメント)と媒材(Binder, バインダー)の比率が重要になってくる。 油絵具の基本となる乾性油やその加工品、これを用いたバインダーは時間経過によってその性質が変化する傾向が強い。この物性は、自然空間の表現を基礎としたヨーロッパ美術の歴史に通底する特徴を、物質、素材、道具が支えている典型的な例である。
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