五歩格
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 18:34 UTC 版)
英語:Pentameter。古代ギリシアやラテン語の古典詩ではペンタメトロスと呼ばれる。1行が5つの詩脚から成るもの。詩脚が弱強格であれば、英語詩で最も一般的に用いられる韻律の1つ、弱強五歩格(Iambic pentameter)となる。ウィリアム・シェイクスピア、ジョン・ミルトン、ウィリアム・ワーズワースといった多くの詩人が広範囲に使用した。シェイクスピアは時々、5つの強弱格で作られる強弱五歩格(trochaic pentameter)の行を作るため、各詩脚をさかさまにした。『リア王』の死に際の台詞、「Never, never, never, never, never!」(4.3)がその例である。 古代ギリシアの、詩脚がダクテュロス(長短短格)のダクテュロス・ペンタメトロス(長短短五歩格)は、エレゲイアの第2行に使われる。ちなみにその時の第1行はダクテュロス・ヘクサメトロス(長短短六歩格)である。
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五歩格(pentameter)
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「アイアンブ」の記事における「五歩格(pentameter)」の解説
弱強五歩格は、英語詩やドイツ語詩で最も一般的に用いられる韻律の1つで、5つの連続した弱強格で1行を構成する。ウィリアム・シェイクスピアの『リチャード三世』を例にあげると、 A horse! A horse! My kingdom for a horse! となる。
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「五歩格」の例文・使い方・用例・文例
- 弱強五歩格
- (普通弱強五歩格の)無韻の詩
- 3つの四行連から成り、abab cdcd efef ggという押韻形式の短長格の五歩格がある二行連句で終わるソネット
- 3つの四行連から成り、abab bcbd cdcd eeという押韻形式の短長格の五歩格がある二行連句で終わるソネット
- ababという押韻形式の短長格の五歩格の四行連
- 弱強五歩格の韻を踏んだ2行から成り、高貴な形式で書かれる対句
- 短長格の五歩格の8行があり、abab bcbc cという押韻形式があるアレキサンダー格で終わる連
- 7行の弱強五歩格がある節の形
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