クロム酸塩
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/11/27 08:55 UTC 版)


クロム酸塩(クロムさんえん、英語: chromate)および二クロム酸塩(にクロムさんえん、英: dichromates)は、それぞれクロム酸と二クロム酸の塩のことである。クロム酸塩はクロム酸イオン、CrO42− を持ち、鮮やかな黄色を呈する。一方、二クロム酸塩は二クロム酸イオン、Cr2O72− を含み、鮮やかな橙色を呈する。
特徴
クロム原子は両方とも酸化数が +6 であり、どちらのアニオンも強力な酸化剤である。酸化数 +6(または VI)のクロムはしばしば六価クロムと呼ばれる。
クロム酸塩鉱物

鉱物学において、クロム酸塩からなる鉱物をクロム酸塩鉱物(クロムさんえんこうぶつ、英: chromate mineral)という。
クロム酸塩鉱物は自然界では滅多に見られないが、最もよく見られるのは紅鉛鉱である。カリウムを含むクロム酸鉱物及びその関連鉱物がアタカマ砂漠で見られるが、かなり稀少である。
安全性
クロム酸塩、二クロム酸塩ともに発癌性である。六価クロムの化合物はその全てが毒性および発癌性を有すると見なすことができる。労働安全衛生法では「クロム酸およびその塩」として、第2類特定化学物質に指定されている。
脚注
関連項目
外部リンク
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