スカッフィング
摺動面に現れる引っかき傷のことで、かじりともいう。摩擦による熱で互いの表面が溶けて、摺動方向に筋状のむしれができる。歯車などの歯面によくみられるが、荷重の大きさはもちろん、潤滑とか歯面の状況、滑りの程度などが関係する。プレス成形において、金型と被加工材料との摺動部に発生する表面損傷のうち、金型への被加工材料の焼き付きを伴った、むしれ状の損傷を型かじりと称する。型かじりは成形品がダイ表面を通過するときにできる溝(擦り傷)で、これが進行すると焼き付きや破断につながる。この対策としては、しわ押さえ面の表面粗さ、硬さ(焼き入れ、めっき処理、鋼材入れ子)の最適化などがある。
スカッフィング
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