着信メロディ
別名:着メロ,着信メロディー
【英】ringtone
着信メロディとは、携帯電話やPHSなどの着信音をメロディとして鳴らす機能のことである。
着信メロディは、あらかじめ携帯電話にプリセットされているものもあるが、多くは携帯サイトからダウンロードして利用する。当初はMIDI(SMF)形式のデータを用いてFM音源を鳴らす方式が主流を占めていたが、現在はPCM音源を鳴らす方式が主流を占め、リアルな音楽が楽しめる。また、楽曲データを打ち込める機能を利用してオリジナルの着信メロディを作るための楽譜集がヒットした時期もあった。
なお、着信メロディを「着メロ」と略して表記したり、呼称したりする場合もあるが、「着メロ」は株式会社YOZAN(旧アステル東京)の登録商標である。そのため、YOZAN以外の各社では「着信メロディ」と表現している。また、着信メロディは英語でringtoneと呼ばれ、米国では着信メロディのヒットチャート「Hot Ringtones」も存在する。
ちなみに、携帯サイトから着信メロディをダウンロードするサービスは減少に転じており、携帯電話機能の進化に伴い、有名人の声を利用した「着ボイス」、そして、現在はCDなどから収録した本物の本源を着信音にする「着うた」や「着うたフル」(共にソニー・ミュージックエンタテインメントの登録商標)が人気の中心となっている。
参照リンク
日本着信メロディ研究所(JRTL)
着信音
![]() | この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。(2023年4月) |
着信音(ちゃくしんおん)またはリングトーン(ringtone, RT)とは、電話機に電話や電子メールなどが着信していることを知らせるための音である。
当初は電気機械式のベル(電鈴)が使用されていたが、電子音を経て、音楽(着信メロディ)が奏でられるようになり、さらには音声ファイルを再生する着ボイス・着うたにまで発展した。
背景
電話網から着信が通知されたとき、電話機は「鳴動」(ring)し、電話機の所有者に電話に出るよう促す。固定電話網(公衆交換電話網、PSTN)においては、着信の通知は交換機が発生する電流(呼出信号)によって行われる。初期の電話機は、この電流をそのまま電気機械式のベルに流して音を出していた。英語において着信時の電話機の鳴動を"ring"(「鐘を鳴らす」の意味)と呼称するのはこのためである。携帯電話やIP電話などにおいては、帯域外で着信を通知するメッセージが電話機に送られ、電話機が、あらかじめ設定した着信音を鳴らす。着信側の電話機で着信音が鳴っているとき、発信側の電話機では呼出音(リングバックトーン、RBT)が鳴っている。
PSTNで用いられる呼出信号は、北アメリカでは周波数20ヘルツ、電圧90ボルトの交流電流である。アメリカのいくつかの電話会社では、着信音を使い分けられるように複数の周波数(20/30/40Hz、22/33/44Hzなど)を使用した。ヨーロッパでは、周波数は25ヘルツで、電圧は60 - 90ボルトである。日本では、周波数は15 - 20ヘルツ、電圧は75ボルトで、1秒オン・2秒オフの3秒周期と郵政省令(事業用電気通信設備規則)で定められている[1]。なお、この時間周期は呼出音と同一であるが、着信音と呼出音は必ずしも同期はしていない。
後の電話機では、呼出信号を検出したら、ベルを鳴らすのではなく電子音を鳴らすようになった。
出典
- ^ “電話サービスのインタフェース 第4.0版”. NTT東日本. 2016年8月8日閲覧。
関連項目
- ringtoneのページへのリンク