ポリモーフィズム
【英】polymorphism
ポリモーフィズムとは、「メッセージの送信側とメッセージの受信側が動的に決まる」というオブジェクト指向プログラミング言語が持つ性質のことである。
ポリモーフィズムは、オブジェクト指向設計の原則である「機能と実装の分離」を実現するために欠かせない機能で、オブジェクトを呼び出す側が意識しなくても実行時の条件に合った適切なメソッドが実行できる。ポリモーフィズムは、継承を利用しているため、オーバーライドと同様な機能に見えるが、ポリモーフィズムの場合は機能が置き換わるのではなく、同一名称メソッドであるが振る舞いは異なるメソッドとして働く。
なお、ポリモーフィズムの実現には、動的バインディングという機能がプログラミング言語に備わっている必要がある。SmalltalkやJavaなどは動的バインディングであるが、C++は静的バインディングである。そのため、C++では仮想関数を導入して実行時までバインディングを遅らせることでポリモーフィズムを実現している。
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