インターフェロンβ
【概要】 インターフェロンベータには、IFNβ(持田)と、フエロン Feron(東レ-第一)がある。腫瘍細胞表面に結合し、その増殖を抑制する直接作用と、宿主を介して抗腫瘍免疫能を活性化することにより、腫瘍の増殖を抑制する間接作用とが考えられている。また、細胞膜上のレセプターを介して細胞に働き、2-5A合成酵素、プロテインキナーゼ等を誘導し、細胞を抗ウイルス状態に保つと考えられている。
【用法・用量】 脳腫瘍では局所投与。その他では、点滴または静注。1回100万~600万単位。
【適応】 1)膠芽腫、髄芽腫、星細胞腫、2)皮膚悪性黒色腫、3)B型慢性活動性肝炎、4)C型慢性活動性肝炎、5)亜急性硬化性全脳炎がある。 副作用は悪寒、発熱、倦怠感など。半減期が短いので朝夕2回に分けるほうが良いという意見がある。
【副作用】 →インターフェロン共通の副作用。
《参照》 C型肝炎
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