最終減速装置
終減速装置とも呼ばれ、減速して駆動輪へトルクを出力する減速装置と、左右輸の回転差動を与える差動装置から構成されている。前者は、FR車や縦置きFF車ではドライブピニオンとリングギヤセットが使われ、ハイポイドやスパイラルギヤタイプが使われる。横置きFF車ではヘリカルギヤセットである。減速機能に加え、FR車では駆動軸方向を90度変える機能がある。減速比は車両の走行性能や燃費性能などを決める重要な値である。差動装置は、傘歯車のピニオン2個あるいは4個とサイドギヤ2個を組み合わせたもので、旋回時は左右輪に回転差動を与えながら、左右輸に等しい駆動トルクを伝達する機能をもっている。
同義語 終減速機終減速機
トランスミッションの後方にあって、車軸上に配置される駆動系最終の減速機であり、左右輸の差動装置と一体化している。この減速機は、搭載エンジンの高出力域をクルマの走りやすい速度域に変換する。この減速比を大きくとれば(ローギヤード)、低い車速でエンジン高出力域が使用できるので加速性能重視のクルマとなる。逆に変速比を小さくとれば(ハイギヤード)、エンジンの低回転域を使用するので、加速は緩慢になるが燃費の向上が期待できる。FR車では、ハイポイドギヤが使われ、減速比はドライブピニオンギヤとリングギヤの歯数比となる。ハイポイドは歯面の滑りも大きく、変速機出力の大きな負荷が加わるので、ハイポイドギヤオイルが使われる。FF車の場合は、ヘリカルギヤを使うことが多い。
同義語 最終減速装置参照 終減速歯車
「final reduction gear unit」の例文・使い方・用例・文例
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