クラッチ滑り
クラッチの伝達トルクがエンジントルクより小さい状態になり、クラッチが滑り、走行中にアクセルを踏み込んだときにエンジン回転速度だけが上昇して(空吹き)、クルマが加速しないような状態をいう。クラッチの伝達トルクは、クラッチの押付け荷重×クラッチディスクの有効半径×クラッチフェーシング材の摩擦係数×摩擦面数×伝達効率、で計算される。このトルクはエンジンの最大トルクの1.5~2.0倍で設計されるが、この値が1.0以下になったときに発生する。その原因は、押付け荷重の減少、押付け面の有効半径の減少、オイル付着そのほかによる摩擦係数の減少などである。高回転で半クラッチを使うと滑りが発生しゃすい。
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