帯状回
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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/16 14:11 UTC 版)
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| 脳: 帯状回 | |
|---|---|
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      左大脳半球の内側面。オレンジ色で示す領域が帯状回。脳梁の周囲を取り囲むように存在する。
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| 名称 | |
| 日本語 | 帯状回 | 
| 英語 | Cingulate gyrus | 
| ラテン語 | gyrus cinguli | 
| 略号 | CgG, CG | 
| 構成要素 | 前部帯状回、後部帯状回 | 
| 画像 | |
| アナトモグラフィー | 三次元CG | 
| Digital Anatomist | 内側 内側 下方 下方 上方 | 
| 関連情報 | |
| Brede Database | 階層関係、座標情報 | 
| NeuroNames | 関連情報一覧 | 
| MeSH | Gyrus+Cinguli | 
| グレイの解剖学 | 書籍中の説明(英語) | 
帯状回(たいじょうかい、英: cingulum, cingulate gyrus、CG)は、大脳の内側面において、脳梁の辺縁を前後方向に走る脳回。帯状皮質(たいじょうひしつ、英: cingulate cortex、CC)とも呼ばれる。領域の下端が脳梁溝で、領域の上端が帯状溝で区切られる[1]。
機能
帯状回は大脳辺縁系の各部位を結びつける役割を果たしており、感情の形成と処理、学習と記憶に関わりを持つ部位である。また前部帯状回(後述)は、不適切な無意識的プライミングの抑制に必要な、実効制御(executive control)と関わりを持つことが知られている。また呼吸器系の調整とも関わりを持つ。
解剖
帯状回はブロードマンの脳地図における、23野、24野、26野、29野、30野、31野、32野におおよそあたる。26野、29野、30野は一般に膨大後部皮質という名称で呼ばれる。
区分
接続
帯状回は視床の前核および新皮質領域、そして大脳皮質の体性感覚皮質領域からの入力を受けている。
また帯状回の下部は、帯状束という白質繊維の束があり、大脳辺縁系の各領域を結びつける役割を果たしている。帯状束は、矢状方向(体の前後方向)で脳梁に沿いながら、前部帯状回、後部帯状回、海馬傍回を連絡している。
画像
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   帯状回の位置を様々な角度から見た動画。赤く塗られている所が左大脳半球の帯状回。帯状回は大脳の内側面、脳梁の周囲を囲む領域。 
周辺の脳溝
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   頭頂下溝。帯状回の尾側上方および後方の境界を定める脳溝。 
ブロードマン領野
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   ブロードマンの脳地図における25野。 
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   ブロードマンの脳地図における32野。 
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   ブロードマンの脳地図における24野。 
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   ブロードマンの脳地図における33野。 
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   ブロードマンの脳地図における31野。 
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   ブロードマンの脳地図における23野。 
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   ブロードマンの脳地図における26野。 
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   ブロードマンの脳地図における29野。 
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   ブロードマンの脳地図における30野。 
精神外科
かつて精神外科において帯状回を切除するロボトミー術(チングレトミー)が行われていたことがある。現在精神外科は否定されており施術は行われない。
関連項目
出典
- ^ 井上芳郎「統合・基礎神経学 - 神経系の構造を中心に」『北海道大学大学院医学研究科・脳科学専攻 神経機能学講座・分子解剖学分野』、井上芳郎、1990年。
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|---|---|---|
| 外側面 | 外側溝内部 と 極 | 内側面 | 
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|---|---|---|
| 外側面 | 外側溝内部 | 内側面 - 上部 | 
| 脳底部 - 眼窩面 | 脳底部 - 側頭葉下面 | 内側面 - 下部 | 
- 帯状回のページへのリンク

 
                             
                    



















 
       
       
       
       
       
       
       
       
      

