ベアリングビーム
メインベアリングキャップの下端を、梁または板により互いに連結した主軸受け構造。メインベアリングキャップの倒れを抑制するとともに、シリンダーブロックの曲げやねじれを防止する。また、クランクシャフトの支持剛性が向上するので、騒音低減効果が大であり、騒音低減対策として多く用いられている。ビーム部分とベアリングキャップ部を一体に鋳造成形したものと、ボルトでビームを各ベアリングに締結する方式とがある。単にベアリングビームと呼ぶことが多い。また、OHCエンジンにおいて、カムベアリングを互いに連結するカムベアリングビームもある。これにより、高速時の動弁系の作動がより確実になる。シリンダーブロックをハーフスカートとし、メインベアリングキャップの両側を壁面で連結したラダービームとは区別される。ほとんどの場合、アルミニウム合金製である。また、メインベアリングメタルの当たりの改善効果も期待される。
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