YAWL と BPEL
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/10/03 09:15 UTC 版)
YAWL は BPEL の代替とされることもある。BPEL の最大の利点は、それがIT業界の標準化委員会で策定されたものであるという点である。そのため BPEL をサポートするツールは多数存在する一方、YAWL は1つの実装しか(今のところ)存在しない。また、BPEL のサブセットの形式的意味論によって、ペトリネット、プロセス代数、有限オートマトンといった各種形式定義が描けることが示されている。これにより、BPEL にも YAWL システムと同様の機能を持つ静的解析ツールが開発できることが示された。 一方、標準の BPEL は人間の行う作業をサポートできないと指摘されている。BPEL エンジンにはそのようなタスクも描けるよう拡張されたものが既に存在するが、そのような拡張はまだ標準化されていない。対照的に、YAWL はWebサービス標準に基づいたワークリストサービスのための統合されたインタフェースを提供する。このインタフェースによって開発者は、必要に応じて人間のタスクもサポートするワークリストサービスを構築できる。さらに、YAWL にはデフォルトで数種類の人間のタスクの割り当てと制御をサポートするワークリストサービスが含まれている。 YAWL のもう1つの利点はワークフローパターンのサポートだが、BPEL 2.0 で新たに追加される構成要素により、その差は小さくなると予想される。
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