Win16サブシステム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/09 07:26 UTC 版)
「Windows NT系」の記事における「Win16サブシステム」の解説
従来のMS-DOS/Windows 3.1系列のソフトウェアを動作させるためのサブシステムであり、WoW(Win16 on Win32)機能により互換性を保つようになっている。 Vista以降では英語版相当の機能は提供されているが、日本語版独自の機能は提供されていない。 厳密に言うとサブシステムの本体は仮想86モード、286プロテクトモード、386プロテクトモードをハンドリングする仮想マシンモニタNTVDM (NT Virtual DOS Machine) で、WOWはNTVDMがトラップしたWin16 API呼び出しをWin32 APIに呼び変えを行うグループログラムである。NTVDMは16ビットDOSシステムコールとWin16 APIを動作させることに特化した実装となっており、例えばVESA VGA BIOSなどはサポートしていない。このことは初期のDOS+Windows環境の下でDOSアプリケーションとWindowsアプリケーションを共に利用していたユーザーがNTへ乗り換える際に大きな壁となった。 すべての64ビットWindowsでWin16サブシステムは搭載されていない。特にx64の場合、Longモード、つまり64ビット命令セットが利用可能な状態での動作時に、16ビット命令セットの動作に必要な仮想86モードがサポートされなくなったという事情もある。
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