セキュリティチップ
【英】Trusted Platform Module, TPM, TPM security chip, TPM chip, Fritz Chip
セキュリティチップとは、パソコンのデータの漏洩防止を目的としたチップのことである。主に企業向けのパソコンに標準搭載されるケースが増えている。
セキュリティチップでは、パソコンのハードディスクの暗号化を解く鍵を保管して、必要に応じてハードディスクの内容を復号化して利用可能にする。一般のパソコンでは、暗号化されたデータと暗号化を解く鍵は、両方ともハードディスクの中にあり、ハードディスクが抜き出されて盗難された場合、データの暗号化が解かれてしまいかねない。
しかし、セキュリティチップを搭載したパソコンでは、ハードディスクだけを抜き出して他のパソコンにつないでも、鍵を収めたチップがないため、データを復号化して読み出すことは極めて困難になる。
セキュリティチップの仕様は、パソコンをはじめとする情報機器のセキュリティ向上に取り組む業界団体TCG(Trusted Computing Group)が定めており、デファクトスタンダード(事実上の標準)となっている。ちなみにセキュリティチップは、米国などでは上院議員ホリングス(Ernest Hollings)の愛称にちなんで「フリッツ・チップ」(Fritz Chip)と呼ばれることもある。
参照リンク
Trusted Computing Group - TCG(Trusted Computing Group)
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