Tom Kilburnとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > Tom Kilburnの意味・解説 

トム・キルバーン

(Tom Kilburn から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/11/04 03:27 UTC 版)

トム・キルバーン
生誕 1921年8月11日
イギリスヨークシャー州、デューズバリー
死没 (2001-01-17) 2001年1月17日(79歳没)
イギリスマンチェスター
国籍 イギリス
業績
所属機関 マンチェスター大学
プロジェクト Manchester Mark I

トム・キルバーン: Tom Kilburn1921年8月11日 - 2001年1月17日)は、イングランド工学者[1]大英帝国勲章コマンダー勲爵士(CBE)、王立協会フェロー(FRS)。

マンチェスター大学にてフレディ・ウィリアムスと共にウィリアムス=キルバーン管[2][3]、世界初のプログラム内蔵式コンピュータ Small-Scale Experimental Machine (SSEM) を開発した。

計算機工学

ヨークシャーデューズバリー英語版で生まれる。ケンブリッジ大学シドニー・サセックス・カレッジ英語版数学を学ぶが、第二次世界大戦勃発で課程が2年に圧縮された。卒業するとチャールズ・パーシー・スノーに見込まれて電子工学の短気集中コースを受けさせられた後、電気通信研究財団英語版 (TRE) にてフレデリック・カーランド・ウィリアムスの下でレーダーの開発に従事した。1943年、アイリーン・マースデンと結婚し、後に娘と息子を1人ずつもうけた。

戦時中の仕事から、ある種の電子式コンピュータのアイデアに熱中するようになる。当時、電子式コンピュータの実現を阻んでいた技術的障害は、データや命令を格納する記憶装置の実用的な実現手段がない点だった。キルバーンとウィリアムスは共同してブラウン管を使った記憶装置を開発した。1946年にはその特許を申請している。

1946年12月、ウィリアムスがマンチェスター大学の電気工学科長に就任し、キルバーンをTREからの出向の形で招いた。2人は記憶装置技術の改良を進め、1948年、実用化試験として Small-Scale Experimental Machine の構築を開始。1948年6月21日にプログラムの実行を成功させ、これが世界初のプログラム内蔵方式のコンピュータとなった。

マンチェスター大学での業績により博士号を与えられ、TREへの復帰を期待されていた。しかしウィリアムスの説得でマンチェスター大学に残ることになり、世界初の商用コンピュータ Ferranti Mark 1 の開発プロジェクトなどに参加した。その後30年間、キルバーンはマンチェスター大学の数々のコンピュータ(Atlas、MU5など)開発プロジェクトを指揮した。

管理職として

マンチェスター大学では、1964年の計算機科学科創設に尽力して初代学科長となり、その後理学部長 (1970–1972)、副学長代理 (1976–1979) を歴任。1981年に引退した。

私生活

休日にはブラックプールで家族と過ごしたが、サッカーのシーズンにはマンチェスター・ユナイテッドFCの試合に間に合うようにマンチェスターに帰っていた。

腹部の手術から肺炎を引き起こし、マンチェスターで死去。

栄誉

マンチェスター大学計算機科学科の建物は "The Kilburn Building" と名付けられている。

脚注

  1. ^ Wilkes, M.; Kahn, H. J. (2003). “Tom Kilburn CBE FREng. 11 August 1921 - 17 January 2001”. Biographical Memoirs of Fellows of the Royal Society 49: 283. doi:10.1098/rsbm.2003.0016. 
  2. ^ http://www.computer50.org/mark1/notes.html#acousticdelay Why Williams-Kilburn Tube is a Better Name for the Williams Tube
  3. ^ Kilburn, Tom (1990), “From Cathode Ray Tube to Ferranti Mark I”, Resurrection (The Computer Conservation Society) 1 (2), ISSN 0958-7403, http://www.cs.man.ac.uk/CCS/res/res02.htm#e 2012年3月15日閲覧。 
  4. ^ a b "Kilburn; Tom (1921 - 2001)". Record (英語). The Royal Society. 2013年4月3日閲覧
  5. ^ "No. 45984". The London Gazette (Supplement) (英語). 22 May 1973. p. 6480. 2013年4月3日閲覧

外部リンク


「Tom Kilburn」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「Tom Kilburn」の関連用語

Tom Kilburnのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



Tom Kilburnのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのトム・キルバーン (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2025 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2025 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2025 GRAS Group, Inc.RSS