Short Magazine Lee-Enfield MkI
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 04:31 UTC 版)
「リー・エンフィールド」の記事における「Short Magazine Lee-Enfield MkI」の解説
MLEを短縮・軽量化したRifle, Short, Magazine, Lee-enfield またはSMLE として有名なこの改良型は1904年1月1日に採用された。 銃身長は、MLEの標準タイプと騎兵銃タイプとの中間のサイズである25.2インチ(640mm)である。SMLEの見た目の特徴は、丸く潰れた銃身の先端がほんの少しだけ飛び出ている以外は銃身がハンドガード で完全に覆われている点である。このバージョンは、新しく開発されマウザーで用いられていた装填機構を組み込んでいる。 当時、短くなった銃身は議論の的になった。多くの銃職人、ライフル協会のメンバーは「短い銃身にすれば、MLE程の命中精度は期待できないだろうし、反動がかなり大きくなるし、有効射程距離がかなり短くなるだろう。」と心配していた。多くの専門家も「騎兵には長過ぎるが、正確に長距離射撃をするには短か過ぎる」と感じていた。 旧来の1903年制式銃剣は刃渡り300ミリメートルの刀身を備えていたが、銃剣格闘の際にSMLEの短い銃身長さを補う目的で、1907年制式の銃剣が新たに採用された。この新銃剣の刃渡りは430ミリメートルで、日本の三十年式銃剣を参考に設計されており、三十年式に酷似した叉銃用フックを兼ねた鍔や、片刃の刀身を備えていた。
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