Saint_Laurentとは? わかりやすく解説

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Saint Laurent


Saint-Laurent


イヴ・サンローラン (ファッションブランド)

(Saint_Laurent から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/07/11 16:15 UTC 版)

イヴ・サンローラン
商号
サンローラン・パリ
現地語社名
Yves Saint Laurent SAS
種類
子会社SAS
業種 アパレル産業
設立 1961年11月14日
(オートクチュールライン)

1966年9月26日
(プレタポルテライン)
創業者 イヴ・サン=ローラン
ピエール・ベルジェ
マック・ロビンソン英語版
本社 フランス パリ
事業地域
世界
主要人物
エディ・スリマン
アルベール・エルバス
トム・フォード
製品 バッグアクセサリー
売上高 12億1000万ドル(1996年)[1]
親会社 ケリング
ウェブサイト www.ysl.com/ja-jp
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イヴ・サンローラン・ボーテ
現地語社名
Yves Saint Laurent Beauté
種類
子会社
業種 美容産業
設立 1978年
創業者 イヴ・サン=ローラン
ピエール・ベルジェ
本社 フランス パリ
事業地域
世界
製品 化粧品香水
親会社 ロレアル
子会社 ステラ・マッカートニー
オスカー・デ・ラ・レンタ
エルメネジルド・ゼニア
ウェブサイト www.yslb.jp
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イヴ・サンローランフランス語: Yves Saint LaurentYSL)は、フランスファッションデザイナーであるイヴ・サン=ローランと、恋人で資産家のピエール・ベルジェによって、1961年に創設された世界的高級ファッションブランド

ケリング傘下で既製服を販売する「サンローラン・パリ」と、ロレアル傘下で化粧品を販売する「イヴ・サンローラン・ボーテ」がある。

概要

1961年オートクチュール(仕立服)メゾンとして誕生するも、2002年イヴ・サン=ローラン引退をもってオートクチュールラインが終了したため、現在は1966年に開設したプレタポルテ既製服)ラインと、1978年に開設したメイクアップラインの二大展開となっている。

2013年にクリエイティブ・ディレクターエディ・スリマンのもと、プレタポルテラインの名称が「イヴ・サンローラン リヴ・ゴーシュYves Saint Laurent rive gauche)」から「サンローラン・パリSaint Laurent Paris」へと変更され、ロゴも斜体から原点回帰と言えるブロック体のヘルベチカへと一新された[2][3]

メイクアップラインの「イヴ・サンローラン・ボーテYves Saint Laurent Beauté)」では、名称とロゴの変更を取り入れず、1963年にアドルフ・ムーロン・カッサンドルが制作し、ブランドアイコンとして長年親しまれてきた「YSL」のロゴをほぼ全商品に使用している[4]

プレタポルテラインはフランスのケリンググループ、メイクアップラインはフランスのロレアルグループアイウェアラインはイタリアサフィログループ英語版がそれぞれライセンスを保有し、独自のルートで販売している。

沿革

創業初期
1990年代
  • 1993年 - サノフィ・ボーテに買収される[6]
  • 1997年 - リヴ・ゴーシュの男性服のアーティスティック・ディレクターにエディ・スリマンが就任[6]
  • 1998年 - エディ・スリマンが率いるジーンズブランド「サンローラン」を発表[6]
  • 1999年 - 秋冬コレクションから、リヴ・ゴーシュの女性服のデザイナーにアルベール・エルバスが就任。サン=ローランはオートクチュールラインに専念する[6]
  • 1999年 - ピノー・プランタン・ルドゥート(以下 PPR)がサノフィを買収。これに伴って、リヴ・ゴーシュとボーテがPPR系列下のグッチに売却され、グッチグループ傘下となる。サン=ローランとオートクチュールラインはPPRグループ傘下として残る。
2000年代
  • 2000年 - アルベール・エルバスがリヴ・ゴーシュの婦人服のデザイナーから退任。続いて、エディ・スリマンが男性服のディレクターから退任。
  • 2001年 - 春夏コレクションより、リヴ・ゴーシュのデザイナーにトム・フォードが就任[6]
  • 2002年1月22日 - サン=ローランがオートクチュールのデザイナーから退任。
  • 2002年10月31日 - パリ16区アヴェニューマルソーのオートクチュールメゾンを閉店し、オートクチュールラインを閉鎖。
  • 2003年11月 - トム・フォードがリヴ・ゴーシュのデザイナーから退任[6]
  • 2005年 - リヴ・ゴーシュのクリエイティブ・ディレクターにステファノ・ピラーティが就任[6]
  • 2008年 - ボーテがロレアルによって買収され、ロレアルグループ傘下となる[7]
2010年代
  • 2012年 - ステファノ・ピラーティに代わって、エディ・スリマンがリヴ・ゴーシュのクリエイティブ・ディレクターに再就任[3]
  • 2012年 - リヴ・ゴーシュを「サンローラン・パリ(以下 サンローラン)」へと改名[8]
  • 2013年 - PPRがグッチグループを解体し、ケリングへと商号変更したことで、サンローランはケリンググループ傘下となる。
  • 2016年 - エディ・スリマンに代わって、アンソニー・ヴァカレロがサンローランのクリエイティブ・ディレクターに就任[6]

日本での展開

日本では、1962年西武百貨店が初めてイヴ・サンローランのオートクチュールを導入した[9]1966年、イヴ・サンローランは、注文服と同じ感覚でありながら多くの人たちが求めやすい価格の高級既製服ブランド「イヴ・サンローラン・リヴゴーシュ」を発表するが、1973年3月には、この「イヴ・サンローラン・リヴゴーシュ」商品の日本のにおける輸入・販売のため「イヴ・サンローランセイブ」が設立されている[9]1975年11月、第1回のサンローラン来日オートクチュールコレクションが日本で発表され、これを機に、東京・大阪を中心にイヴ・サンローラン・リヴゴーシュ店舗の他店化が進められ、イヴ・サンローランセイブはライセンスの積極的開発を行い[9]、全てのイヴ・サンローラン商品の日本における展開により企業基盤を確立した[9]

イヴ・サンローランのオートクチュールは、他店に類のない本格的なクチュリエの導入であるため[9]、その販売拠点を西武百貨店が東京プリンスホテル地階に開設した高級ショピングセンター街「ピサ(PISA)」のみの1カ所とし権威性を維持した[9][10]。他方、イヴ・サンローラン・リヴゴーシュは、1973年4月東京・丸の内に第1号直営店を開店して以来、東京・大阪を中心に17店舗の出店を行っている[9]

評価

脚注

  1. ^ Groupe Yves Saint Laurent – Company Profile, Information, Business Description, History, Background Information on Groupe Yves Saint Laurent” (英語). Reference for Business. 2014年3月21日閲覧。
  2. ^ a b c Saint Laurent サンローラン”. VOGUE GIRL. 2021年10月10日閲覧。
  3. ^ a b エディ・スリマン率いるイヴ・サンローランが「サンローラン パリ」として再出発を発表”. FASHION PRESS (2012年6月23日). 2021年10月10日閲覧。
  4. ^ イヴ・サンローランの新ロゴ、フェイスブック上で賛否両論?”. AFPBB News (2012年7月31日). 2021年10月10日閲覧。
  5. ^ モードの帝王「イヴ・サンローラン」の歴史とメイクアップライン誕生話”. Cosme Land. 2021年10月10日閲覧。
  6. ^ a b c d e f g h Yves Saint Laurent イヴ・サンローラン”. FASHION PRESS. 2021年10月10日閲覧。
  7. ^ ロレアル、YSLボーテを買収”. FASHIONSNAP.COM (2008年2月1日). 2021年10月10日閲覧。
  8. ^ イヴ サンローランのブランド名がサンローラン パリに改名”. THE FASHION POST (2012年6月22日). 2021年10月10日閲覧。
  9. ^ a b c d e f g セゾンの活動 年表・資料集 1991, p. 158.
  10. ^ セゾンの歴史 上巻 変革のダイナミズム 1991, p. 448.

参考文献

  • 由井常彦 編『セゾンの歴史 上巻 変革のダイナミズム』リブロポート〈Serie SAISON 1〉、1991年6月。ISBN 978-4845706242 
  • セゾングループ史編纂委員会 編『セゾンの活動 年表・資料集』リブロポート〈Serie SAISON 3〉、1991年11月。 ISBN 978-4845706266 

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