SOSの廃止まで
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 04:32 UTC 版)
1979年の第11回国際海事機関(IMO)総会において最新技術を取り入れた新しい全世界的な海上遭難安全システムを確立することを決議し、そのシステム検討に入った。 新しい全世界的な海上遭難安全システムは、海上における遭難及び安全に関する世界的な制度(GMDSS)と命名された。 1988年11月、GMDSSを1992年2月1日より導入開始し、1999年2月1日に完全実施することを目標として「海上における人命の安全のための国際条約」(SOLAS条約)の改正を行った。日本ではこの移行日程に合わせて、1991年(平成3年)までに電波法、電波法施行規則その他の関係諸規則が順次改正された。 1999年1月31日をもってモールス符号による遭難通信の取扱いは廃止された。今では船舶からの遭難信号の発信には、GMDSSによる非常用位置指示無線標識装置(E-PIRB)が、航空機には航空機用救命無線機(ELT)が使われている。
※この「SOSの廃止まで」の解説は、「SOS」の解説の一部です。
「SOSの廃止まで」を含む「SOS」の記事については、「SOS」の概要を参照ください。
- SOSの廃止までのページへのリンク