SEMPAが抱える問題
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/10 18:45 UTC 版)
「コチャバンバ水紛争」の記事における「SEMPAが抱える問題」の解説
SEMAPAは公社方式として1967年に設立され、コチャバンバ市域に水道サービスを提供していた。1997年の時点で、SEMAPAは330名の職員を雇用しサービスを提供していたが、SEMAPAは水供給について深刻な問題を抱えていた。人口増加による水道未整備地域の増大により、SEMAPAによる水道サービスが受けられるのは人口の57%にすぎなかった。また水道サービスを受けている者のうち5〜10%は水道料金を未払いであった。 水道設備の老朽化や水道管からの漏水による損失もあり、週に1時間程度しか水が供給されない地域も存在した。さらに乾季には水の供給が厳しい状況であった。またコチャバンバの人口の43%はSEMPAの水道によるサービスが受けられていない状況であった。このため、コチャバンバの特に貧しい人達は、自衛のために井戸を掘削したり、貯水タンクを用意したりしていた。 一方で、SEMAPAの負債は3,000万米ドルに達していた。つまりSEMAPAは財政破たんの状況でありながら、水道設備の更新と水道未整備地域への水道管敷設が求められる状況であった。
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