S3 Trio
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/22 05:08 UTC 版)
ナビゲーションに移動 検索に移動S3 Trio(エススリー トリオ)はS3社の廉価向けビデオチップのシリーズ名。かつては低価格機向けに広く採用された。
概要
Trioシリーズは低価格向けビデオチップとしてVision 864をベースに開発された。RAMDACを統合してワンチップ化するなどの低価格化が行われている。
低価格な割に一通りの2Dアクセラレーションを搭載していたためにメーカー製を中心に広く採用されたが、グラフィックチップの基本性能の高性能化により後継のSavageシリーズに移行した。その後も低価格向けに存続していたが、インテルが投入したグラフィック統合チップセット Intel 810の普及以降、オンボードビデオチップ・プリインストールビデオカードの需要が激減し、消滅した。
主なシリーズ
Trio 64
Trio 64はTrioシリーズの基本となる製品であり、64ビットメモリバスで接続されたEDO DRAMを4MBまでサポートする。インタフェースはPCI。
後のモデルで動画再生機能の搭載や若干の高速化が行われている。実際には2MB分のメモリを搭載し、空きソケットを搭載した製品が多く流通した。
- Trio 64 (86C764)
- Trio 64V+ (86C765)
- Trio 64UV+ (86C767)
- Trio 64V2/DX (86C775)
- Trio 64V2/GX (86C785)
Trio 32
Trio 32はTrio 64をベースにメモリバスを32ビットに削減した廉価モデル。EDO DRAMを2MBまでサポートする。
- Trio 32 (86C732)
Trio 3D
Trio 3DはTrio 64シリーズの後継製品であり、インタフェースはAGPに対応する。
後にAGP 2xに対応したTrio 3D/2xが投入され、これがTrioシリーズの最終製品となった。Trio 3D/2xでは2系統のハードウェアオーバーレイに対応する。
- Trio 3D (86C365/366)
- Trio 3D/1x (86C360)
- Trio 3D/2x (86C362/368)
仮想環境におけるTrio
マイクロソフトが提供するVirtual PCにおいては仮想環境中のグラフィックアダプタとしてTrio64 / 32が採用されている。
関連項目
- S3 Graphics
- S3 ViRGE
- Savage
- ビデオカード
「S3 Trio」の例文・使い方・用例・文例
- 11月11日,ソニー・コンピュータエンタテインメントが次世代ゲーム機「プレイステーション3(PS3)」を発売した。
- PS3は,携帯型ゲーム機を除いて,2000年のプレイステーション2の発売以来初となるソニーの新型ゲーム機だ。
- PS3は,今までにない高画質な映像やより良い音質を提供するセルプロセッサやブルーレイディスクなどの新技術を搭載している。
- PS3の発売前夜には店で客が並び始めた。
- その人気と製造の遅れから,PS3はいくつかの店で開店前に完売した。
- ソニーは3月末までにPS3を世界中で600万台販売したいと考えている。
- ゲーム用だけではないPS3
- 3月,ソニー・コンピュータエンタテインメントは,家庭用ゲーム機,プレイステーション3(PS3)が分散コンピューティングのプロジェクトに参加できるようにするアプリケーションの提供を開始した。
- 必要なソフトは簡単に実行できるため,わずか1か月で25万人ものPS3ユーザーがこのプロジェクトに参加した。
- PS3は通常のパソコンよりも高い処理能力を持っており,このプロジェクトはPS3のマシンの助けによって大きく進展している。
- Triopidae科の標準属:小さな3番めの中央の目のある小さな甲殻類
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