RNase Pを利用した治療
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/20 01:17 UTC 版)
「リボヌクレアーゼP」の記事における「RNase Pを利用した治療」の解説
現在RNase Pは、単純ヘルペスウイルス、サイトメガロウイルス、インフルエンザや他の呼吸器感染症、ヒト免疫不全ウイルス、BCR-ABL融合遺伝子によるがんなどの疾患に対する治療法としての研究が行われている。RNase Pを利用した治療にはexternal guide sequence(EGS)と呼ばれるガイド配列が利用される。EGSは、標的ウイルスやがん遺伝子のmRNAに対し相補的で、tRNAのTループとアクセプターステムを模倣する構造を持つよう設計される。このような構造を持つEGSはRNase Pによって認識され、標的mRNAは切断される。EGSを用いた治療はマウス培養細胞と生体で有効性が示されている。
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