RA265E
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/17 06:16 UTC 版)
「ホンダ・RA260E」の記事における「RA265E」の解説
1985年シリーズ用のエンジン。 この年から、ヨーロッパF2選手権はF3000に移行したので、F2選手権は全日本選手権のみとなり、2年間継続されることになった。日本のみの選手権になったので、マシン規定やエンジン規定の一部が変更になった。フラットボトム規制と騒音規制が適用になった。騒音規制は、エンジンの最高回転数の75%で騒音を計測して、1985年は120dB以下/1986年は115dB以下にすることにした。 RA264Eは、実際の日本自動車連盟(JAF)による計測で128dBを記録したので、JAF認定の消音器(マフラー)を装着して参戦することになった。このマフラーは、2本ある排気パイプの末端部に装着する。構造は、従来の排気パイプの先端から長さ30㎝の全周にわたって、直径約5㎜の穴を多数開け、その周囲を石綿で包んで、その石綿を直径の大きなパイプに包み込んだ形になっている。この部分でパイプ径を太くして排気の圧力を下げ、更に石綿でそれを吸収させる。この形状だと、従来のパイプ内径と同じ寸法が確保できて、音量が下がる。 ヨーロッパF2の終了に伴いBMWがエンジン供給を縮小したため、日本では生沢・中嶋以外にホシノレーシング等へも供給を拡大。新たに参戦してきたヤマハ・OX66との戦いとなった。
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