パープル・シャドウズとは? わかりやすく解説

パープル・シャドウズ

(Purple Shadows から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2026/01/13 19:51 UTC 版)

パープル・シャドウズ(Purple Shadows)は、1968年デビューのグループ・サウンズバンドである。

メンバー

  • 今井久(1947年2月22日 - 、ギター
  • 綿引則史(1945年 - 2024年7月[1]、ギター)
  • 川合良和(ベース
  • 大場吉雄(1946年 - 2013年5月22日、ドラムス):もとザ・サベージ、郷田哲也とサン・フラワーズ、その後2006年からセミプロバンド「塚原光男&ザ・ムーンサルト」
  • 岡村右(オルガン)【1969年 - 】
  • 鈴木正人(ギター)【1975年 - 1978年】:その後「剱正人」の名義で活動
  • 木幡ユキ(ボーカル)【1986年 - 1991年】
  • 赤井美紀恵“マリリン”(ボーカル)【1991年 - 】
  • 伊藤康夫(ドラムス)【1976年 - 】
  • 門脇優“npeかどわき”(ベース)【1990年 - 】

1968年デビュー時のメンバーは今井久、綿引則史、川合良和、大場吉雄。『土曜日の午後』(1969年)より岡村右が参加。

1976年、「今井久とパープルシャドウズ」名義で演奏にて参加した大橋節夫『シバラク』では、今井久(リードギター)、田原謙一(キーボード)、中西達治(ベースギター)、伊藤康夫(ドラムス)がクレジットされている。

2008年12月時点のメンバーは今井久、赤井美紀恵“マリリン”、伊藤康夫、門脇優“npeかどわき”。

概要

ハワイアンバンド「ザ・バーズ」を経て、当時のブームに乗ってグループ・サウンズ「パープル・シャドウズ」を結成。今井久によれば、大橋節夫&ハニーアイランダースのマネージャーからザ・サベージの所属事務所を紹介されたのが、グループ・サウンズとしてデビューするきっかけだったという[2]

1968年のデビュー当時、グループ・サウンズ人気は既に下降線をたどり始めていたが、他のグループ・サウンズとは異なるムード歌謡的な曲調の『小さなスナック』の大ヒットを飛ばす。当初のセールスは苦戦し、都内のスナック100軒余りに飛び込み営業をしたという[3]。『小さなスナック』は藤岡弘主演で同名の映画も作られ、パープル・シャドウズも出演している。

だが以降はヒット曲に恵まれなかった。その後メンバーの脱退・加入を繰り返し、1972年から[4]は「今井久&パープル・シャドウズ」と名を変え、1980年代にかけてこの名義で活動。その後も活動を続けた。また、2000年代には今井久と綿引則史の2人で歌番組(後述)に出演し「小さなスナック」を披露したり、グループ・サウンズ関係のイベントに出演することもあった[5]

ハワイアン的なムード歌謡風の曲調が特徴。今井のギターをフィーチャーしたインスト・アルバムも発売された。

1979年にロス・インディオス&シルヴィアカバー・シングルとして発売、翌1980年に掛けて大ヒットとなった『別れても好きな人』は、その10年前の1969年11月にパープル・シャドウズがリリースしたのが先であった[注釈 1]。ロス・インディオス&シルヴィアのカバー・バージョンは一部歌詞の地名を変更(青山原宿狸穴高輪など)し、落ち着いたムード歌謡曲調にアレンジし直されているのに対し、パープル・シャドウズ版はシャッフルのリズムである。

GS時代のメンバーのうち、岡村右はその後RVC→BMGビクターでプロデューサー・ディレクターとして活動し、レイジー西城秀樹[注釈 2]角松敏生などを担当した。

ディスコグラフィ

シングル

発売日 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格 規格品番
フィリップス・レコード
1968年3月25日 A 小さなスナック 牧ミエコ 今井久 林一 EP FS-1042
B パープル・スカイ
1968年8月25日 A ラブ・サイン 牧ミエコ 今井久 今井久
林一
EP FS-1052
B 雨の星 林一
1968年11月25日 A さみしがりや なかにし礼 今井久 今井久
林一
EP FS-1064
B 瞳の世界 浜口庫之助
1969年4月25日 A 土曜日の午後 牧ミエコ 今井久 EP FS-1070
B 待ってしまうの 今井久 川口真
1969年11月5日 A 別れても好きな人 佐々木勉 渋谷毅 EP FS-1100
B 帰らぬ恋人 綿引則史 今井久
キャニオン・レコード
1971年4月 A さよならはこわくない 黒崎わたる 今井久 土持城夫 EP CA-45
B 天使のいたずら 早坂真紀

今井久とパープルシャドウズ名義

発売日 タイトル 作詞 作曲 編曲 規格 規格品番
ディスコメイト・レコード
1981年9月 A ジョージタウン・ララバイ 竹中やすを 今井久 今井久
杉山トム
EP DSF-218
B おもいでの夏
1981年 A 小さなスナックPART II 牧ミエコ 今井久 今井久
杉山トム
EP DSF-222
B 小さなスナック[注釈 3]
1982年 A めぐり・愛 杉浦遥 今井久 竜崎孝路 EP DSK-209
B 都会はセンチメンタル 竹中やすを

アルバム

発売日 タイトル レーベル 規格 規格品番
1969年1月 小さなスナック/パープル・シャドゥズ・アルバム フィリップス・レコード LP FS-8029
1969年11月25日 まごころ/ロマンチック・ギター・サウンド フィリップス・レコード LP FS-8062
1971年8月25日 キャニオン・ポップ・サウンズ – 全国深夜放送ベスト14 Discover All Night キャニオンレコード LP C-1030
1981年 パーブルシャドウズ・ファースト ディスコメイトレコード LP DSF-8009
2015年5月6日 SOLID CD CDSOL1652
2020年7月8日 SOLID CD UVPR30037
ベストコレクシヨン フィリップス・レコード LP FS-6003
クール・ゾーンへの誘い 東芝 LP TP7326
1989年5月25日 パープル・シャドウズ 物語 フィリップス・レコード CD PLD8009
1993年8月25日 ニュー・ベスト フィリップス・レコード CD PHCL2032
1999年2月24日 アルバム&モア テイチクエンタテインメント CD TECN20489
2000年8月23日 パープル・シャドウズ・コンプリート・シングルズ プラス・ロマンティック・ギター・サウンド テイチクエンタテインメント CD TECN25649
2007年10月24日 スーパー・ベスト テイチクエンタテインメント CD TECH15175
2015年1月28日 スーパーベスト テイチクエンタテインメント CD CCCR10138

出演

映画

  • 『小さなスナック』(1968年、松竹)

CM

  • 三菱電機 温風暖房機 クリーンヒーター(1984年):綿引則史の単独出演・「元パープルシャドウズ」のクレジットあり

TV

脚注

注釈

  1. ^ なお、先行して同年6月に松平ケメ子がリリースしている。
  2. ^ 岡村は1975年の「白い教会」~1988年の「33才」までの13年間、西城のディレクターを務めている[6]TWILIGHT MADE …HIDEKIでは西城と共にプロデュースし、同じく自身がエグゼクティブ・プロデューサーを担当していた角松敏生との共演を実現させた。
  3. ^ 旧メンバーによる演奏・歌唱。

出典

  1. ^ 名曲アイランド「ゲスト 綿引則史 Part1」”. BS11+. 2025年10月11日閲覧。
  2. ^ 大ヒット曲『小さなスナック』 以後全国でスナック増加”. NEWSポストセブン. p. 1. 2025年10月11日閲覧。
  3. ^ パープル・シャドウズ今井久さん 音楽活動支える地道な努力”. zakzak (2010年3月16日). 2025年10月11日閲覧。
  4. ^ あの人は今こうしている 「小さなスナック」今井久 陽水や徳永のバックで活躍中”. 日刊ゲンダイDIGITAL. p. 2. 2025年10月11日閲覧。
  5. ^ グループサウンズは永遠に…日劇で一夜限りの“GS同窓会””. オリコンニュース (2008年11月13日). 2025年10月11日閲覧。
  6. ^ 午前0時の歌謡祭
  7. ^ 大ヒット曲『小さなスナック』 以後全国でスナック増加”. NEWSポストセブン. p. 2. 2025年10月11日閲覧。
  8. ^ 名曲アイランド”. 2025年10月11日閲覧。

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