あつみげし (渥美罌粟)
●地中海沿岸、おもにヨーロッパ南西部に分布しています。野原や河岸などに生え、高さは60~80センチになります。茎は直立し、まばらに剛毛が生えます。葉は灰緑色の狭心形で、大きな欠刻があり、基部は茎を抱きます。4月から5月ごろ、茎頂に紅色から白色の花を咲かせます。花弁の基部には赤紫色からピンク色の斑があります。わが国へは1964年に愛知県渥美半島への帰化が確認されました。植物体にモルヒネ(Morphine)を含むため、わが国ではあへん法によって栽培が原則禁止されています。
●ケシ科ケシ属の二年草で、学名は Papaver setigerum。英名は Wild poppy。
アツミゲシ
(Papaver setigerum から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/23 07:55 UTC 版)
アツミゲシ(渥美罌粟、学名: Papaver setigerum)は、ケシ科ケシ属の一年生植物(越年草)。和名は、1964年に愛知県渥美半島の沿岸部において日本への帰化が発見されたことに由来する。
- ^ 米倉浩司; 梶田忠 (2003年). “「BG Plants 和名−学名インデックス」(YList)”. 2011年5月25日閲覧。
- ^ 土壌改良用の棉実殻である場合が多い。
- ^ これはソムニフェルム種も同様だが、圧倒的に本種である場合の方が多い。
- ^ 日本において、一般人が法律に触れず本種を観察できる場所は東京都薬用植物園など数か所に過ぎないが、現実には注意すれば至る所で観察できる。
- ^ 外部リンク参照。
- ^ Papaver paeoniflorum や Papaver laciniatum など。どちらもソムニフェルム種の園芸品種である。
- ^ asahi.comまたケシ発生 花摘み会中止検討へ 茨城・下妻 - 環境 - 朝日新聞社
- 1 アツミゲシとは
- 2 アツミゲシの概要
- 3 日本に侵入した経緯
- 4 関連項目
- Papaver setigerumのページへのリンク