PRISMAの影響
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 02:16 UTC 版)
PRISMAのようなチェックリストを使用することで、システマティック・レビューの報告品質が向上し、システマティック・レビューにおける論文の選択プロセスに透明性をもたらす。 PRISMAステートメントは複数のジャーナルに掲載されている 。 健康に関する研究を扱うジャーナルの多くが、著者にPRISMA の遵守を求めている。PRISMAグループは、過去にQUOROMを指示していたジャーナルについては、PRISMAを用いるべきだと助言している。 主要な医学雑誌を対象とした最近の調査で、PRISMA声明が著者への指示にどの程度組み込まれているかが評価された。システマティック・レビューを発表している146誌のサンプルでは、PRISMA声明参照されていたのは27%で、専門医学雑誌(25%)よりも一般・内科系雑誌(50%)で多かった。こうした結果から、時間の経過とともに多少の改善はみられるものの、PRISMAガイドラインの採用は依然として不十分であることが分かった。 健康科学分野の約174誌が、掲載されているシステマティック・レビューやメタアナリシスの報告にPRISMAステートメントを支持している。また、PRISMAは、研究の透明性と正確な報告を促進することにより、医学研究文献の信頼性と価値を高めることを目的とした国際的なイニシアチブであるEQUATORネットワークにおいて、研究報告を評価するためのツールの一つとして採用されている。
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