POLSTフォーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/18 09:20 UTC 版)
「生命維持治療に関する医師の指示書」の記事における「POLSTフォーム」の解説
事前指示書とは異なり、POLSTは患者が終末期になった場合にのみ使用されるべきである。通常、医療提供者は、患者の状態がますます悪化し、患者があと1年生き延びることが困難になると考えられる場合には、POLSTフォームを使用する。 POLSTフォームは、事前指示書に記載されている患者の治療希望を医療命令書に変換するものである。POLSTフォームは、患者の現在の病状に基づいて予測可能な将来の状況下で、医療専門家に明示的な指導を行うものである。POLSTフォームは、事前指示書と比較してより頻繁に見直しが行われ、疾患の進行に応じて治療法が患者の希望に沿ったものになっているかどうかが確認される。 事前指示書に比べて、POLSTフォームを使用する場合は、指定された代理者がいない。 医療代理者を指定するには、事前指示書を使用しなければならない。代理者が設定された後、本人に意思決定を行う精神能力がない場合は、代理者がPOLSTフォーム上で意思決定を行う権限を持つ。 医療専門家は、能力のあるすべての成人が事前指示書を作成することを推奨しているが、POLSTフォームを作成するには事前指示書は必要ない。 最後に、POLSTフォームは事前指示書とは異なり、非常に携帯性に優れている。異なる医療施設間でアクセスできるようにするのは医師の責任である。
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