PCI-SIGによるI/O仮想化 (IOV)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/24 15:29 UTC 版)
「x86仮想化」の記事における「PCI-SIGによるI/O仮想化 (IOV)」の解説
PCI-SIG I/O virtualization (IOV)は、PCI-SIGが標準化を行っている、PCI ExpressベースのネイティブなハードウェアI/O仮想化技術の総称である。IOVに対応するデバイスは、ゲストOS間で一つのリソースを共有できる。 IOVは、I/O仮想化に関して次の仕様を定めている: アドレス変換サービス規格 (ATS) Address translation servicesは、アドレスの交換と翻訳に使用する、PCI Expressの為の変換コンポーネントに関する仕様を定める。 Single-Root デバイス共有規格 (SR-IOV) Single-root IOVは、既存のシステムのような、ルートが一つしか存在しないPCI ExpressトポロジにおけるネイティブなI/O仮想化を支援する。つまり、一台の物理的なコンピュータにおいて仮想化支援を行うものである。 Multi-Root デバイス共有規格 (MR-IOV) Multi-root IOVは、ブレードサーバのようにPCI Expressを共有する複合的な多重ルート階層を持つ環境において、SR-IOVを前提としてネイティブなI/O仮想化を支援する。つまり、SR-IOVを持つ複数台の物理的なコンピュータ間で、ハードウェアの仮想化支援・共有を行うものである。
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