PBA客車
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/11/25 06:49 UTC 版)
フランス国鉄とベルギー国鉄が共同で開発した車両で、1964年からパリ・ブリュッセル・アムステルダム(PBA)系統のTEEに用いられた。TEE線用車両として設計された初の客車である。車体はステンレス製で最高速度は160km/h。塗装はミストラル56形と同様である。内訳は以下の通り。記号はフランス国鉄・ベルギー国鉄における分類記号と1972年以降のUIC分類記号である。 一等開放座席車(A8s/A8tu) 11両 - ベルギー国鉄所属 一等コンパートメント車(A8myfi/A8u) 7両 - フランス国鉄所属 一等開放座席・バー合造車(A3Rmyfi/A3rtu) 4両 - フランス国鉄所属 一等開放座席・厨房合造車(A5smyfi/A5rtu) 7両 - フランス国鉄所属 荷物・電源車(A2Dsmfi/A2Dx) 7両 - フランス国鉄所属 専用の食堂車はなく、列車内の厨房から座席へのケータリングサービスが行なわれることになっていた。 1984年以降パリ・ブリュッセル・アムステルダム系統のTEEがインターシティやユーロシティに変更された際には、一部の車両が二等車に改造された。1996年のユーロシティ「エトワール・デュ・ノール」の廃止により運用を終えた。
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