PARライト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/23 05:20 UTC 版)
PARとは、Parabolic Aluminized Reflectorパラボラ状のアルミ塗装の反射鏡の略である。PARライトの電球は拡散ガラスとフィラメント、反射鏡が合わせっているため、他の灯体の電球に比べやや値段が高い。種類としてはAC、VN(ベリーナロー)、N(ナロー)、M(ミディアム)、W(ワイド)がある。ACはAir Craftの略で飛行機の着陸灯に使われているものを改良したものであり、照射角度が10°×12°と非常に小さく真っ直ぐなビームが出るのが特徴である。定格電圧が28V250wの製品が多く出回っており、直列に4台繋いで使用する。VNはガラスがそのままで、ビーム角が12°×6°とACに続いて細いビームを出すことができる。しかし、照射面にフィラメントの影が出やすい。Nはガラス面が曇っているのが特徴である。ビーム角が14°×7°で太い光のラインを出すことができる。舞台で1番多く使われる電球でもある。Mは大きなカクカクとしたのがガラス面にある。ビーム角は28°×12°で全体を染めるように使うことがある。シーリングやフロントの代わりとして使われることもある。AC以外は照射面が縦長になるので、縦芯横芯を調整する。ライブハウスでらPARライトだけしかないこともしばしばあるくらい、音楽系ではよく使われる。トラスの色と合わせるためにシルバーの灯体も多くある。サイズは8インチ、4インチが多くあり7インチの灯体もしばしばあり、それぞれ64(ロクヨン)36(サブロク)56(ゴウロク)と呼ばれている。電球は300〜1000wがある。
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